リス（lys）

金魚の記憶は瞬間しかない。 その一片《ひとひら》の記憶のような物語。 "金魚の記憶"のオムニバスとなります。 *主要登場人物は、金魚の記憶のメンバーとなります。 *短編、一…

季節は巡り、ふたりは、浜辺で出会う。 あるいはそれは、なにかの先触れか。 ほつれた糸を手繰り寄せ、それぞれの未来の貌（かたち）を探る。 『おかしな噺 続章』の特別編。 やがて…

　男は、物語を紡ぐ。 　夢と現実、意識と無意識のあわい。 　深縹（こきはなだ）の薄闇の底で。 　 　世界を、繋ぐため。まなざしを、忘れないために。 　それは誰が為の物語か。 　…

短編集です。 日常のありふれたできごととちょっとした心の動き。 一話1,000字くらい。 元は「日常の欠片」 https://kakuyomu.jp/works/1681733…

15歳になる藍里《あいり》は、遠くアイルランドから嫁いで来た祖母が亡くなる前に、小さな鍵を託される。 自分に向き合い、身動きできない少女が、魔女とも呼ばれた祖母から受け取った小…

ようすのおかしな世界へ、ようこそ。 ちょっと、ようすのおかしな人間たちの織り成す ちょっと、ようすのおかしな物語。 いま、日常に潜む違和感が、暴走する。 奇譚、あるいは、よ…

「お前はもう——捌かれている」 20XX年。 魚を選びし主夫がいた。 朝五時起き、市場直行、家庭の食卓に命を捧げる——それが、愛。 刺身は美学。血合いは情熱。骨抜きは執念であ…

カワリモノの両親を持つ、鈴木スピカ、16歳。 それは思春期、青葉の頃。 16歳を迎えた夏、秘密を抱え、大人への脱皮を迎える。

呟くくらいなら、書いてみるか。 そんな誰かの、独り言。 「でも」も「だって」もない、誰にも宛てない、ただの源泉かけ流し。 ノートはもう、温かい言葉でいっぱい。 名残惜しい…

遠く彼方に行ってしまった　彼 知らない土地にいる　あの人 時に　自分の中に棲む　あなた 大切な誰かを想いながら 綻んだ言葉の　皴をすこし伸ばして 掲示板に　貼っていくように …

長い長い人生のために日々を繰り返す、とても大事なことです。 けれどその日常で凝り固まった気持ちの蟠り、時には解き放ってみませんか？ 人によって手段は様々。 不断の鬱憤、ワタクシ…

「レイ……だよな？」 振り返った先にいたのは、高校時代の親友・智也。十年ぶりの再会だった。 ずっと心に刺さったままの〈針〉が、その瞬間、疼き出す。 交差する現在と過去。 罪と殺…

あの人の声が、聞こえた気がする。 忘れたはずの痛みが、戻ってくる。 あの人の罪は、わたしが引き継ぐ。 それがそもそも、おかしな噺。 わたしたちの、『おかしな噺』 赦されよう…

喪失を抱えた男が、ひとりの女性と出会い、 やがて、言葉少なに、静かな日々をともにするようになる。 不器用なまま、与え、受け取り、 ふたりは、情熱と痛みを少しずつ分かち合っていく…

洋食屋の娘が、イタリア風の魔法文明に転生。私、やっぱりシェフを目指します！ イタリア大衆食堂での修行生活に、ときどき料理対決、たまには魔法騎士様と火遊びも？ この世界の秘密はシン…

市場の喧噪が遠く響く街で、旅人はひとりの幼い少年と出会う。 少年の名はミロ。病に倒れる姉を救うため、スリに手を染めていた。だが旅人から盗んだ金はすぐに街のならず者に狙われ、身に危…

金魚の記憶は瞬間しかない。 その一片《ひとひら》の記憶のような物語。 モモ・ベニ・オルソン《居村　桃》。 スウェーデンにルーツを持つ祖父と日本人の祖母。その間に生まれた母。 母…

イトウさん:クラス委員 アオイくん:学校にこない

"天使の分け前"という言葉がある。 ウィスキーやブランデーを熟成する過程で、アルコール分や水分の2〜3%が揮発してしまう。 目減りしてしまうその分を"天使の分け前"と言い、人間に…

十年に一度だけ地球の近くに訪れるシルフィード彗星。同級生の大輔に誘われてその彗星を見に行った私は、彼から不思議な話を聞く。彗星を見た者は、魂を他の惑星へと連れて行かれてしまうとい…

——この男。料理の蘊蓄を語りだすと止まらない。 ちょっと落ち込んだ日も、少し気持ちが晴れた日も。 ひとりで向かったその店、家で。 静かに料理と向き合い、 思い出すこと、考えるこ…

　うちのイモリは何もしません。 　それでも、かわいいのです。 　そんなイモリを愛でる日常を、のんびりまったり書いていきます。 ※このエッセイでは大まかに、『イモリ』＝一般…

調理師学校に通う真希が、紹介されて訪ねたのは、丘の上に佇むかつてのオーベルジュ。静かな海、風に揺れる木陰、そして一皿の料理。——それは、言葉では届かない何かを、確かに伝えてくれた…

こころがなくなればいいとも思う

生物の遺伝子とその伝達方式、強弱の傾向についての考察です。 テーマに沿って科学の(Science)作り話(Fiction)を論文形式でまとめてみました。 SF要素を欲していたので…

──Happyが、きっと世界を救う。 ◆ハッピークリスマス!!!
 クリスマスも待ったなし！営業にデザインで今日も徹夜。 最近、どうも"怪異"とやらに巻き込まれてる……？
 仕…

感染症は終息していない。ただ、閉塞感から逃れたいだけだ。 もう聞いてしまったあなたは手遅れだが。

さまざまな味わいのこわい話を詰め合わせにしました。 個包装のクッキーみたいに、こわい話をちょっとつまみたい気分の時にどうぞ。 ゾクッとしたり、切なかったり、後味が悪かったり……あ…

呟くくらいなら、書いてみるか。 そんな誰かの、独り言。 「でも」も「だって」もない、誰にも宛てない、ただの源泉かけ流し。 あーあ。

【書籍化作家さん絶賛！】 グラタン教、教祖によるグラタン愛の短編集🧀 グラタン高校や野良グラタン、髷グラタンサムライなど、あらゆる個性のグラタンが溢れかえっております。 様々…

クロノヒョウ様のお題自主企画、第65回。 https://kakuyomu.jp/user_events/16818622174962115173 お題は『サラリーマンと月夜の…

棋界に現れた400年に一度の天才と言われる若き天才藤井聡太五冠に王将戦で挑戦者に名乗りを上げたのは、棋界の第一人者で国民栄誉賞にも輝く羽生善治永世七冠！ 天才同士の熱き激闘の火蓋…

究極の知能と美を司り、狙った獲物は逃さない棋界のスナイパーと評されるインテリジェンス・ヴィーナスこと如月美麗と鉄の精神と圧倒的研究量を誇る若き天才で克己心の鬼と言われるの黒田鉄心…

主人公の俺は、しがないルート営業の勤め人。 春のある日、ふと交差点を渡る男女の高校生を見掛ける。 かつて自分もあんな頃があったな、と学生時代の記憶に思いを馳せるように。 次第に多…

　たまたま入った喫茶店で、うっかり高価な壺を割ってしまった 普通の女子高生・真田一花(さなだ いちか)。「壺の弁償代として働け」 と言われ、なし崩しにバイトをすることになったの…

その帝国では１５歳になるとハンターになるための第一関門の課題が与えられる。下手すると命を失うこともあるが、血気盛んな若者たちはその課題を「おつかい」と呼んで強がっていた…名家の次…

通勤電車の車窓から、浜名は「それら」を見てしまう。 見なければ世界は変わらなかったのに、見てしまったからどうしようもない。見なかったことにすれば世界は元に戻るのか。 「見る」…

「アルセリア、きみは恐竜が好きなんだね。じゃあきみのご先祖のアーサー王とドラゴンのお話をしてあげよう…」 ※本作品は執筆にあたってChatGPTによる協力を受けています。 …

三題噺:「天使の梯子」「鋏」「擦る」 ‪✂︎‬------------------------------- 羽澄〈はすみ〉:押しに弱い男 夏縋〈かすが〉:法や倫理の及ばない男

飯盒でご飯を炊き、ウィンナーとカマンベールチーズを焼く。ウィンナーは娘の好物、カマンベールチーズは妻との思い出。 ※レイティング全てに該当しています。

隠れてたら変な人に見つかってウザ絡みされる話。

マイムマイスがハイスクールに通っていた頃のお話。 彼は鉱山の在る惑星の祖父がやってるバーで皿洗いのバイトをしていた。

　俺の名はジェイスン。しがない冒険者。 　俺は現在、荷馬車に揺られている。商隊の護衛を引き受けたのだ。 　主人公はドンドン死にます。他の人もバンバン死にます。作者は殺人狂じゃ…

ふと浮かんだ物語や見聞きした民話のなかで気味の悪いものを集めて仕舞っています。 そういうものがお好きな方だけ、閲覧ください。 ※これらの物語はフィクションであり、実在の人…

姉の日記と、僕の話。 読んで覚えていただければそれだけで嬉しいお話です。

地球が氷の惑星となって十年。私たちは地下都市を出て、氷点下３０度の札幌へ向かう。 タンチョウを探すため、オーロラを見るため。あるいは、死ぬために。 【2025/4/18 SF日…

熊埜御堂（くまのみどう）姉弟は二人暮らし。 弟。蓮。二十二歳。 職業、殺し屋。 姉。桃。二十八歳。 弟の手で暗殺されたっぽいけど、蘇生。 奔放すぎる姉に辟易しながら、蓮は所…

ラジオから聞こえる声。 この生き延びた人間がほとんどいなくなった世界で、恭平はその放送元を探し求めていた。

架住暁(かすみあかつき):死に損ない 未明朔晩(みめいさくばん):人でなし 石狩鍋(いしかりなべ):北海道の郷土料理

東京の地下街を歩いていると、ふと見知らぬ店に目が止まった……　すこし不思議な短編です。 および、関連する連作。