「お題フェス11」を含む小説

「君は、『未知の知』って言葉を知ってるかい？」――そんな何気ない会話から始まる、あなたの認識を破壊する思考実験。これを読み終えたとき、あなたはこの世から「未知」を一つ失っている。

情報国家イカルガ。 その心臓部、地下深くの“宝石箱”に鎮座するのは、あらゆる情報を集約し濾過する全知全能の神ゼス。 だが全てを知ることは、全てが終わっていることでもあった。 …

人から忘れられて、名前を失った。 それでも、私はここの神様だ。 おや？誰かがいるみたいだ。 久しぶりの客人に神様は、微笑んだ。

　とにかく、ふわさらな猫さんを描きたかったです。 　ただ、それが「何なのか」は、最後まで分かりませんでした。

文学部の最後の部員となった「私」と「あなた」は、桜の木の下に埋まる「未知」について語り合っていた。 未知とは何か、想像できるものは未知ではないのではないか。そんな言葉遊びのよう…

向野海は、幼馴染の未来叶への秘めた想いと、後輩・加古野未琴からの告白に揺れる高校生。返事を保留にしたまま迎えた日、海の前に現れたのは、自分と瓜二つの謎の存在。 不可解な存在に導…

タイトル通り、キャッチコピー通りのフィクションです。 ※SFホラーと感じられる方もいるかもなので残酷描写有りにしています。 ※お読み頂ければ明らかでしょうが、人身売買等、今現在の…

この話を読んでちょっとでも未知太郎のことを考えてしまったそこのあなた。 それはもう既知太郎なので未知太郎ではありません。ごめんね。

　砂浜に寄せる波が、滑らかな勾配であることをやめる。 　連続という仮定が失効した世界で、自然現象はアナログな運動からデジタルの更新へと変質していく。 　濡れ境は段差となり、光は…

　夜の京都・鴨川の長椅子で、若き畫家・鏡花は唯一人、月だけを描き續けている。 　SNSに投げ込んだ繪に返るのは、溫度を失った贊辭の斷片ばかり。屆かぬ言葉と手應えのない稱贊に饑えた…

舞台は高校、主人公リナッピこと世呂 理奈（せろ りな）のクラスに転校生がやってきた。 転校生の名は上錠未知（かみじょうみち）、理奈は早速彼女を「ミッチー」とあだ名で呼び始める。 …

　離婚した女性と、その友人との会話。 　元旦那は推理作家だったが、小説の中で伏線や手がかりにこだわるあまり、現実の世界でも……。

コレは私が実際に体験したお話しです。

今まで会ってきた人々の思いが勇者を突き動かす。 彼女は魔王を倒すために魔王城に乗り込んだはずだった――。 死者の思いが彼女を突き動かす。 その先にあるものは人を超えた存在。

孤独な高校生活を過ごした僕だったけれど、この春からは心機一転。 大学生活はきっと友達もたくさんできて、サークル活動もがんばちゃって、もしかしたらカノジョなんかもできたりして…… …

　コンテスト最低字数で書かれた「黒い」物語。 　小説投稿サイト「ヨムカク」のコンテストに応募した俺を待つのは――。 　この物語はフィクションですが……まだ夢のある未成年の方がお…

紫霞 ――真実と虚偽の境目、視界を曇らせる思考の霧 贋作師・佐竹紘が、アイリス探偵事務所に依頼を持ち込んだ。 佐竹のジュエリーブランド『Purple Veil—4』と提携したば…

『お題フェス11』参加作品。 お題は〈未知〉。 このタイトルコールがしたかっただけ。 続くのか、続かないのか。 いちばん適応しやすい現代ファンタジー枠で参加。 『KAC202…

小学生最後の日、俺は交通事故に遭った。 脳の一部に傷を負ったものの、幸い大きな障害を残すことなく回復した。 だが、それ以来、俺は“未来”が見えるようなった。 しかし、それは同時に…

新年明けから研究者は、塩原信子の日誌を最新の日付から読み返していく。 日誌にはすでに亡くなった教授を探し続ける記録が残されていた。 遡っていくと、認知と表記の歪み、そして三者の関…