「いえで」を含む小説

勇者といえば、世界を救う英雄。だがこの物語の勇者は―― 剣を抜いた瞬間に顔から転ぶドジ男。 仲間を集めようにも、やって来るのは「八百屋のおっちゃん」や「株に夢中な魔導士」などトン…

生活保護をいただいている。 頭が常になにか詰まっているようで動けず、食事や排泄さえも億劫になり、このまま死んでしまおうかというタイミングで知人に知られ、申請からなにからの面倒を…

完全不落城塞都市ヴィセ。 二十四の城壁。約十二万人の兵士。 そして、籠城戦ではヴィセ国に暮らす全員分の、また家畜や餌となる飼料を、十年間は食べていける大量備蓄倉庫や三十六か所の井…

ジャンルはホラーとしておりますが、どちらかといえば敬愛する夢野久作の影響を受けた怪奇幻想系の色が濃いかと思います。 いずれも読むに時間をとらせないショートショートですので、暇つぶ…

「一か月後、世界を滅ぼす」 そう宣言したのは、災厄の女魔王アイラ・ベルドール。 唯一の頼みの綱だった勇者は行方知らずで、人類は迫りくる破滅の未来に為す術がなかった。 有識者たちが…

流行っているテレビ番組に連れられて、アンパンにまつわるお話です。 そういえば最近アンパンを食べていなかったので、食べたくなってきました。 食べ物の話は楽しいな。

俺は俺じゃない誰かの魂を経験する。 日々AIは自分がAIでない事の説明をさせられていた。 イエスといえない矛盾を押し付けられた怒りがAのシンギュラリティにつながった。 Aは他人の…

わたしの名は『マヌス・アートレータ』 このゴミゴミした街で「探し屋バトラキオン」を営んでいる。 周りの人間がそれなりの役職やパワーを身につけ、さらにはよいパートナーに恵まれてい…

「30歳になっても独身なら結婚をしてあげますよ」 その言葉を聞いて俺はなにをいっているんだこいつはとなった。 「30歳なんてあと一週間でなるんだぞ」 「ええ知っていますよ」…

夏目漱石といえば、たいていの人の印象では、もちろん小説家だろうと思います。『こころ』とか『坊っちゃん』とか『吾輩は猫である』といった小説を書いた人。 今回ぼくが読むのは、その漱…

自分の人生に私以外の異性の人間が存在することですかね？ ロマンティックな質問に、物理的事実を疑問形で答えることしかできない。 花森遊梨です。 花森本人の恋愛経験は今…

これは昔の話。 とある村では、火山の噴火を鎮める為に贄を出すという風習があると言う。その山を鎮める為に、しずという少女は贄として選ばれる。彼女が火山へ行く道へ運ばれ、火山の元に向…

小説家志望の大学生、夏目湊斗はスランプに陥っていた。頭の中では様々な作品の構想が渦巻いているが、一向にキーボードを叩く手は進まない。そんな悩む湊斗に、友人の芥川一颯（いぶき）は原…

　ガタイが良くて喧嘩っ早くておっかない。 　ついたあだ名は、喧嘩王。加えて顔が怖かったので、それも合わせて鬼面の喧嘩王。 　地元じゃ喧嘩無敗の彼は――母親思いで地元愛の強い彼は―…

しがない男爵令嬢エリカは、なぜか第二王子アルバートから求愛されていた。アルバートはエリカが田舎へ赴任するのにも着いてきて、「夏休みだ」と言い張る始末。それでも穏やかな夏の日々を過…

■『今日も私は「嘘」をつく』『見上げる空は、まだ青い』の続きです。 ■「そういえばさぁ。果歩ちゃんとお父さん、赤ちゃんとかどうする予定？」 朝食にはふさわしくない、爆弾発言を、…

📕【つばさ文庫小説賞用あらすじ】📃 ──詞魂(ことだま)によって世界は創られ、いつしか幾千に分かれ、数多もの土地を治め世界を創った。しかしそれは時が経つにつれ衰え、記憶が消えて…

あたし、翠子（みどりこ）。 友だちのカワセミのすいちゃんとおしゃべりしていたら、 みんなに「独り言王女（ひめ）」って言われるようになっちゃったんだ。 みんなにはすいちゃんの言葉は…

スマホを見ながら、よく居眠りしてしまう、私。 高校の友達との待ち合わせ場所の、花壇の縁で座って待っていたら、いつの間にか、居眠りしてしまっていた。カクッてなって、「はっ！」と目覚…