夏目漱石の『文学論』を読んでみた

西添イチゴ

はじめに


最近、漱石さんの『文学論』を読んだんです。


読んでいる最中から面白かったし、読み終わった直後には「すごいもの読んだなぁ!」って感じていたんですけど、さて、振り返ってみると、「なにが書いてあったっけ?」と、とっても茫漠ぼうばくとしているんでした。


「これじゃいけない!」って思いました。


読んで理解できたはずのことを、ちゃんと自分の心にインストールするためには、どうしたらいいんだろう? と思って考えたのが、「自分が理解したことについて人に話す」っていうことでした。


人に話そうとしたら、自分の理解があやふやなところって、うまく話せないっていう仕方で自覚できると思うんです。もう一つ、話したり書いたりしたことは、けっこう覚えていられるんじゃないかなって思うので、自分が理解した『文学論』について、話すような文章で書いて残しておくことにしました。


   *


それでそのやり方なんですが、ぼくはもう一回『文学論』を最初から読みます。


そして、重要なことが書いてあるって思う部分はできるだけ全部、「こんなことが書いてありました」って、読んでくださるみなさまに報告していこうと思います。


あと、もしかしたら、「こんなことが書いてあったんだけど、ぼくには意味が分かりませんでした。誰か分かる人、教えてください!」というようなところもあるかもしれません。これは、ちょっとやってみないと分からないんですが、そういうときがあったら、分かる方はぜひ教えてください。


そもそも、漱石さんの『文学論』ってどういう本なのかっていう話は、この小説の紹介文のところに書いておきますので、「漱石さんのことも『文学論』のこともそんなによく知らないんだけどなぁ」という方は、よかったら次回からの本文に入っていく前に読んでおいていただけると、なんかちょっといいかもしれないです。


   *


それでは、次回から本文を読んでいきます。よろしくお付き合いください。







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