「不気味」を含む小説

毎日30分の入浴時間、暇を持て余す主人公に語られるのは、水にまつわる奇妙で不気味な物語。

　この学校には、とても奇妙な部活がひとつあった。 　その名も――不可思議部。 部員はたった二人。 やけに達観した謎の美少女・カシギと特別でも何者でもない普通の男子生徒・喜多羅異…

「幽霊など存在しない。この世にあるのは物理現象と、脳が見せる『バグ』だけだ」 大学の民俗学准教授・久我山蓮（くがやま・れん）は、端正な顔立ちに着崩した和装、 そして首には最新鋭…

私鉄○○線の公式路線図には存在しないのに、 乗り換えアプリとICカード履歴にだけ、ときどき顔を出す駅名――「空白駅（からのえき）」。 「そこに降りた記憶なんてないのに、履歴には…

毎週金曜の夜、図書館にだけ現れる謎の客。 彼はいつも同じ窓際に座り、外の夜をじっと見つめている。 声をかければ、顔をこちらに向けて言うのだ。 「君も、もうすぐ出られなくなるよ」 …

タイヨウには記憶がない。 持ち物は背中に背負ったリュックだけ。 旅の同行者は白くて話す蛇。 タイヨウにとっては母のような存在だが、なにかを隠しているようで……。 これはただ…

コンクリートジャングルの根元に巣食う、薄暗く不気味な裏路地の一角。 決して客足は多くないだろう立地にぽつんと建つ不思議なカフェは、いろんなお客様を受け入れる案内所を自称する。困難…

【５巻発売中】巴市シリーズ第一部～四部（クシナダ異聞まで）が、ことのは文庫さまから『陰陽師と天狗眼』シリーズとして発売中。コミカライズ全２巻がコミックブリーゼ様より販売中。 …

ブラック企業で心身共にボロボロになってる篝晴人《かがりはると》は、久しぶりに会社から家に帰宅途中に、過労で死亡…したはずだったが、気付くと高校生の頃に戻っていた。 高校生の頃…

夜の路地裏で鉄芯入り竹刀を振り回す謎の「違法セーラー」に遭遇した赤髪高校生・燕子花 海輝《かきつばた かいき》。 違法セーラーが追うのは、頭に穴を開ける「連続穿頭事件」の犯人「錆…

いつもの帰り道、高志は古びた自動販売機を見つける。色あせて、商品ケースは空。だが、なぜか中央のランプだけが、不気味に「140円」と光っていた。 好奇心に負けてコインを投入し、ボ…

綾は那美とともに旧校舎に足を踏み入れ、不可解な出来事と向き合うことに。そこで次第に明らかになる恐ろしい真実、そして迫る不気味な存在。逃げることもできず、向き合うしかない恐怖の中で…

「居場所がなかった私、リサ。異世界に召喚されたけど、待っていたのは血と泥に塗れた地獄（サバイバル）だった！ そんな絶望の中、私と組むことになったのは、銀髪金目の謎のイケメン。 こ…

　女子大生須寿宮真心はある日、地下鉄の中で清楚なマダムに突然声をかけられる。「あなたには、味方がたくさんいる」と。何のことか分からなかったが、その後、大学の中で不気味な森とその前…

アメリカ、マサチューセッツ州ベルモント。 クリスマスを目前に、街では不気味な出来事が相次いでいた。血に染まる雪玉、夜ごと灯る蝋燭、届き続ける赤い手紙、子供たちを誘う赤服の影……。

奇想天外予測不可。彼らの名は予定調和ぶっ壊し隊。 道理に外れた彼らだからこそ、守れるものが確かにある。 常識に塗れた現代社会を震わす彼らは世界各地に点在する運命における癌。だが…

誰もが、その存在を知っていた。 天文学者は言った。「これは――神の裁きだ」と。 空に浮かぶ黒い雲。 その奥、肉眼でも見える、不気味な異形の物体。 不自然なその姿は、日ごと…

とある地方都市の外れに、古びた無人駅「夜霞(よがすみ)駅」がある。 そこは“ごくまれに別の時空につながる”と噂される不思議な場所。 駅員はいないはずなのに、深夜だけ 猫の姿をした…

三上ハルはかつて探偵だった。 今では、行方不明になった娘を救えなかった罪悪感に押し潰され、廃人のように生きているだけだ。 そんな彼を無理やり捜査の世界へ引き戻したのは、元相棒の雪…

【毎日22時更新】 すべては、“あの一家”が来た日から狂い始めた。 人口わずか1400人、地図からも忘れられた山間の村に、突如として現れたのは、鳳髄（ほうずい）と名乗る資産家一…