これ、都市伝説っぽい話なんですけど、文章の形がちゃんと調査報告っぽくて妙に信じそうになります。チャットのやりとりとか、問い合わせとか、現地で検証してる感じがリアルで、そういうので怖くなるタイプでした。幽霊が出た!っていうより、記録とか履歴とか、現代の生活のやつがズレるのが嫌で、じわじわ来ます。あと「空白」って言葉がずるい。駅なのに、記憶のことまで刺さってくる感じがして、読み終わったあと自分の過去を確認したくなる。
都市伝説でもよく話題にあがる「存在しない駅」を追うモキュメンタリー。物語後半で推察される「なぜその駅は存在するのか」の理由に一抹の寂しさを感じるホラーでもあります。「空白駅」に関する設定もしっかりとしていて、まるで本当にありそうな感覚に陥りました。