★
0
概要
歴史とは――時の権力者が作り出すものである
「また――会えるよね!」
命を救われた恩師との別れ際、私はそう叫んだ。
私は五歳で故郷が滅び全てを失った。
その時の事は殆ど覚えていない。
ただ、ロードリックに手を差し伸べられた――それだけは覚えている。
私は歴史学者ロードリックと共に一年旅をした。
その道中に何度も聞かせてとせがんだ神話《神々の聖戦》は大のお気に入り。
ロードリックと別れて十年。
修道院へ置かれた私は修道女となり、敬虔なルクナ教の信者となった。
魔法の才能に恵まれ希少な光魔法を覚えたが、それでもかつてロードリックにお話してもらった神話を聖典でなぞる日々。
時が経つ度に、もう一度ロードリックに会いたいという想いが日に日に増していく。
そして未だに思い出す『歴史とは――時の権力者が作り出すものである』というロードリ
命を救われた恩師との別れ際、私はそう叫んだ。
私は五歳で故郷が滅び全てを失った。
その時の事は殆ど覚えていない。
ただ、ロードリックに手を差し伸べられた――それだけは覚えている。
私は歴史学者ロードリックと共に一年旅をした。
その道中に何度も聞かせてとせがんだ神話《神々の聖戦》は大のお気に入り。
ロードリックと別れて十年。
修道院へ置かれた私は修道女となり、敬虔なルクナ教の信者となった。
魔法の才能に恵まれ希少な光魔法を覚えたが、それでもかつてロードリックにお話してもらった神話を聖典でなぞる日々。
時が経つ度に、もう一度ロードリックに会いたいという想いが日に日に増していく。
そして未だに思い出す『歴史とは――時の権力者が作り出すものである』というロードリ
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?