弓手は外し言うては当てる 狩れた獲物は空の手ばかり

経験したこともない狩猟に自信満々な男が、凍てついた森に出るという誰も見たことがない獣を狩りに行く。
本作は、そんなお話です。

落ち噺の形式で語られる物語は、とぼけたおかしみを醸し出します。

それでいて、的確な地口で日本の伝統的な笑いの形式を押さえた話でもあります。


日々の隙間。ふとした瞬間。息をつけるひととき。
頬を緩める物語を開いてみてはいかがですか。

気持ちが、ゆったりしますよ。

その他のおすすめレビュー

木山喬鳥さんの他のおすすめレビュー698