予知夢。
未来を知らしめる夢。
本作の主人公加奈子は、とある儀式を行ったことにより予知の能力を得てしまう。
これは、予知とその結果の物語。
夢のなかで既に経験した記憶として予め知ってしまう。
見るか見ないかの選択は、出来ない。
もし、その夢が良くないことであったなら。
避け得ない事柄であったのなら。
それは、ただの悪夢となるのだろう。
恐怖が幾度も襲い、まだ実現しない苦しみを予め長く味わう。
望まない苦痛の予行演習となるだろう。
本作の主人公は予知夢を得て、どんな未来を生きたのか。
それはあなた自身の目で確かめていただきたい。
ただ。心すべきは。
知ってしまうとね、知らなかったころには戻れないんだよ?
これはもう本当に、地獄絵図だよ……。
全ては、馬村くんの下痢から始まった。彼がトイレに行きたいと授業中に席を立ってから、学校はとんでもない事態に。
とにかくそれは地獄絵図。完全に悪夢としか言いようのない状態で。
主人公の加奈子は「天使に未来を教えてもらう儀式」というものをやり、それで本来は「未知」であるはずの未来のことを知ろうとしていた。
その矢先に目の当たりにしてしまったもの。
もう本当に、SF的な要素もあり、「人の尊厳」が軽々と踏みにじられ、全てが「物体」として処理されていくような、ある意味で「合理的」過ぎる地獄絵図。
そのひたすら理不尽な死の光景を前にし、一体何が出来るのか。
そういう「未知を知る儀式」の後で、「未知なる存在」の襲来を見てしまう本編。この物語のラストには何が待っているか、それは本編を読んで確かめてみていただきたいです。