概要
カクコン11短編総合・週間7位【2025/12/19】。SF短編・月間1位
冒頭11行紹介。
「気が付くと朝だった。
私は天道虫になっていた。
そして、私はイラついていた。
せっかく、
人間の住むアパートに逃げ込んで、
ハンドソープのボトルに止まって、
ホッと一息ついていたのに、
朝方、寝ぼけまなこで起きてきた、
この部屋の住人に見つかってしまったのだ。
やばい!
殺される!」
あらすじ。
何度も同じ朝にタイムループするのですが、
その度に不思議な現象が起こります。
その点が他のタイムループ作品と違う、
本作のユニークなところなのかもしれません。
まとめ。
私とは何者なのか?
このタイムループから抜け出せるのか?
時空の神秘性を体感でき
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読んだことのないループもの
「気が付くと朝だった。
私は〇〇になっていた。」
という文章から始まる、全5話のループものSFです。
私ループもの好きなのですが、この作品は、全く読んだことのないループものです…!!
文章、雰囲気、展開、読後感。
全てが独特で斬新で、読んでいて「すごい!」となります。
私は4話目が特に好きです。
核ミサイルの独白なんて、考えたこともなかったです!
開発者のT博士の細工も、とても良いです。
唯一無二の文章も素敵です。
素晴らしい短歌や俳句を詠まれる滝口様だからこその、センスとリズムが光る文章。
散文詩のように印象的で大好きです。
私は4話目の、
「どういうこと?
どういうこと?
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!28歳の独身女性はやさしさで出来ている
レビュー失礼します。
滝山アルファ 先生の作品は、
いつ拝読しても、肩肘張っていかめしい面で文字と向き合ってる心を解してくれます。
こちらの作品は5名の登場人物が出てくる、途中で読み終わればループからの脱出、
最後まで読めばまたループするという読み方が出来そうなのですが、キャラクターのアイデンティティとしては28歳独身女性の風間鈴音さんが一貫して可愛いでしょう。
核ミサイルになった時なんてやさしさで出来ているし、てんとう虫なんて胃でやさしい成分で出来ている。毒だけど。
鳩が不遇ですが物語に一息付ける存在として、そして最後は花として綴じられるあたりが、やはり28歳独身女性の感性で一貫して…続きを読む - ★★★ Excellent!!!次々と別の何かに生まれ変わる「私」。この時、この場所で何が起きている?
一話一話の驚きがあって、ぐいぐいと読めてしまいました。
第一話の主人公はテントウムシ。とある家の中に入り込んでしまうものの、住民は優しい。優しくティッシュでくるんで外に逃がしてくれる。
そうして原っぱで気持ちよく過ごそうとするが……やっぱり自然は厳しく、テントウムシにとっては穏やかな状況ではなかった。
そして、物語は第二話へ。テントウムシであった「私」は今度は家の住民になっています。
つまり、「私」は「このシチュエーション」に登場する様々な「存在」に次々と生まれ変わるという。テントウムシから始まり、それを逃がしてあげた住民。そして次は……と。
一体、「私」の身には何が起…続きを読む