幸福が満ちた世界で、ふと立ち止まりたくなる静かな違和感。 優しい語り口が、読後にじわりと問いを残す秀逸なSF。 「本当の幸せ」とは何かを、そっと心に差し出してくれる物語。
争いが起こるのは、不幸だから。 でも、不幸をなくしたら……。 説得力のある展開で、ラストのキレも良かったです。 う~ん、いろいろ考えてしまいました。 幸せもほどほどに。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(302文字)
SF作品は現代社会のメタファーとして存在するそうですね。平和とは、幸福とはと考えさせられました。
最初は俯瞰で語られていた物語が、私という個人の視点になった瞬間、鳥肌が立ちました。まるで、神様の視点から真っ逆さまに落ちたみたい。そこから綴られていく物語も、淡々としているだけにゾッとしました。科学者の死について謎が解けた瞬間……もう何もかも手遅れなのが恐ろしかったです。
平和とは幸せとは何なのか、考えさせられました。とても読みやすく、何度も読み返したくなる作品です。
幸せは案外近くにあります。それならば……。人類にとって最善か最悪かの判断が難しいところがまたSF。読ませていただきありがとうございます。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(265文字)
人類滅亡の危機に達する。ほどほどにバランスを取ることが大事なのかな。でもいろいろ縛られていた遠い昔にも幸せと感じる人はいたのかな。タイムマシンがあれば教えてもらえるのに
SFを形作る魅力というものについて、一言で説明しようとするのは中々難しい。けれどこちらの作品を読み終えた時、「そうそう、SFってこういう魅力があるんだよなあ」と、私が好きなSFの世界観の根本を思い出せた気がします。
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