『ゲームだと思っていたらガチの宇宙戦争だった』
――このフレーズを聞いて、SFファンの多くは名作『エンダーのゲーム』を思い浮かべる。
たかが演習、机上の命のやり取りだと思っていたら、実は本当に敵兵を殺していた――
……という話、では、ない。
あまりにリアルすぎる世界、『オブジェクト』の血の匂いが立ちこめ、『NPC』の息遣いまで聞こえるような精緻な描写――これは『エンダーのゲーム』か? と思考誘導され、そのあと、その世界が反転する。
浸食されるのは、ゲームの世界か、現実か。
ただの痛快SFアクションではない、『浸る』サスペンスを味わえる一品。少なくとも十話までは読んでみてほしい、怪作です。