日常が静かに「バグり始める」感覚の描写が巧みな作品だと感じました。コンビニ前で怪獣が殴り合う、という強烈な導入にもかかわらず、読み進めると、自然に世界へ入り込めます。都市伝説・オカルト・怪談といった要素を、現代社会と地続きの形で整理していて、設定が多いのに読みにくさを感じません。巻き込まれ体質の主人公と、淡々と異常を処理していく組織《ROOTS》の対比も面白くて、日常と非日常の境界が少しずつ壊れていく感覚を楽しめました。現代オカルトが好きな方には、おすすめできる一作です!