概要
だが、それは世を忍ぶ仮の姿に過ぎない。本当の私は『地獄の公爵』。言うなれば大悪魔だ。
そんな私たち悪魔は、現在危機に瀕している。近頃は『エクソシスト』なる奴らが活動を続け、人間に憑依している同胞たちを退治して回っているらしい。
どうすれば、この事態を変えられるか?
そこで、私は発見した。この『心理学』というものを!
「悪魔なんて妄想の産物です。悪魔祓いなんかやめて病院へ行きましょう!」
こういう考えを浸透させ、エクソシストどもの仕事をなくす。そして「賢い悪魔」は自分が妄想の産物だった振りをして、安全にこの地上で根を張り続ける。
心理学。この時代の人間にとっては『未知』なもの。どれだけ適当なことを言
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- ★★★ Excellent!!!でもねフロイト先生。あの子ったら、天井に……
最初にぶっちゃけます。
下級悪魔って、バカなんですよ。
人間に憑依するものの、その後の行動は行き当たりばったり。
エクソシストに見つかって、祓われてしまいます。
これを憂慮したのが大悪魔。
平和を愛する彼は「心理学」の教養を使って、悪魔祓いを翻弄します。
「悪魔なんていない。心理学で説明できる事象にすぎない」
そう教え込むことで、エクソシストたちを追い払う作戦です。
「心理学」は順調に広まり、大悪魔はフロイトという権威に上りつめるまでに。
しかしある日、相談された「子」は一味も二味も違います。
オカルトに両足を突っ込んでいないとできない所業を連発し、悪魔のアイデン…続きを読む - ★★★ Excellent!!!エクソシストから同胞悪魔を救え。悪魔の説き伏せる心理学は最早コメディ!
同胞の悪魔がエクソシストの手によって葬り去られている。この事実を看過できない悪魔の化身フロイトは人間の姿になって心理学の力で憎きエクソシストを説き伏せる物語。
人間の子どものカールくんに取り憑いた同胞の悪魔。カールくんを助けようとする神父(エクソシスト)。人間姿の悪魔フロイトは取り憑いた同胞を助けるため、同伴中の神父や家族に対し、言葉の力で説得する。
しかし、取り憑いた悪魔は何がしたいのか……部屋の天井に張りついて奇声を発している事態。
これは中々の重症例だ。心の病だけで解決できない。
コイツ、首を180°回しちゃったよ……
この状態をどうやって心理学で説明するの?
何とか人間たちの知識…続きを読む - ★★★ Excellent!!!心理学を駆使して悪魔を救え…!
主人公はジグムント・フロイト。
言わずとしれた心理学の権威です。
ところが実はそれは世を忍ぶ仮の姿、本当は「地獄の公爵」、つまり大悪魔です。
心理学を利用して「心の病気。病院へ行かせる」ことでエクソシストを排除しようとする目論見です。
ところがひとりの少年が現れ、心理学が通じなくなる危機に。
だって、天井にしがみついたり、首がぐるりと回ったり、浮遊したりするんだもの。
さて、どうする「地獄の公爵」――!
まず、フロイトが悪魔だったという発想が秀逸。どこから思いついたんです?
このフロイト、「地獄の公爵」だからもちろん頭がいい。なのに、少年のせいで、言ってることがムリがある…! 無…続きを読む - ★★★ Excellent!!!心理学は悪魔を救う……のか?
十九世紀の有名な心理学者フロイト。しかしその正体は、なんと悪魔!
エクソシストによって悪魔が祓われるのを止めるために、人間に「悪魔はただの妄想」と思いこませようとしたのだ。
だが困ったことに、ある少年が心理学では説明不可能な奇行を繰り返して、フロイト大ピンチ! さて、どうやってごまかすのか⁉
フロイトが悪魔だった、という衝撃の設定に驚かされる本作。
でもこのフロイト、悪魔憑きの少年の奇行をごまかすべく無茶苦茶な心理学を駆使したりして、妙に可愛げがある。
心理学が「未知」のものだったこの時代、フロイトは心理学によって悪魔を救うことはできるのか⁉
いや、できちゃったら人間が困るんですけど!…続きを読む