概要
ただ普通に生きていたい。それだけが、私たちの願いだった。
自らの死を偽装し偽名を名乗り、ちいさな港町で息を潜めるようにひっそりと暮らしていた沙結。そんな沙結の元へとある日一通の手紙が届く。
〈東堂沙結様 あなたが今も、当たり前のように息を吸い、この世界で生きていることを知っています。〉
差出人不明の手紙を読んだその瞬間、沙結は膝から崩れ落ち「あり得ない」と無意識に口にしていた。東堂沙結。その名前は死を偽装した時にはとうに捨てており、ましてや沙結が生きていることを知っているのは世界で五人しかいなかったからだ。
だが、手紙は序章に過ぎなかった。十五年前に起きた悲劇と、その秘密を無きものにした当時の高校時代の友人たちと共に、まるで錨のように沙結は深い深い闇のなかへと引きずり込まれていく。
〈東堂沙結様 あなたが今も、当たり前のように息を吸い、この世界で生きていることを知っています。〉
差出人不明の手紙を読んだその瞬間、沙結は膝から崩れ落ち「あり得ない」と無意識に口にしていた。東堂沙結。その名前は死を偽装した時にはとうに捨てており、ましてや沙結が生きていることを知っているのは世界で五人しかいなかったからだ。
だが、手紙は序章に過ぎなかった。十五年前に起きた悲劇と、その秘密を無きものにした当時の高校時代の友人たちと共に、まるで錨のように沙結は深い深い闇のなかへと引きずり込まれていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ただ、普通に生きるために
美しいタイトルとサスペンスのようなあらすじに惹かれて読み始めました。
タグを見ていなかったので途中で気付いたのですが、がっつり異能バトルもあります。
主人公達が戦う理由は世界平和だとか敵を打ち負かしたいだとかそういうものではなくて、普通に生きたい、これだけです。十五年前に死を偽装したのも、その後偽名を名乗り孤独の中でひっそりと生きてきたのも、ただ普通に生きたかったから。
突然それまでの日常を失った混乱、誰かに見つかるかもしれないという恐怖。そして更に、主人公は自分自身を失ってしまうかのような不可解な現象にも悩まされます。
十五年前、十八歳の時に全てが変わってしまった彼女達は、もしかしたら…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これめちゃくちゃ面白いのに!! なぜみんな読まない⁇
ものすごく不思議な印象の物語です。
何らかの秘密を抱えた女性が
その秘密を知る者から逃げ続けなくてはならない
一人一人バラバラに逃げているが
決して1人ではない。
そして、その秘密を抱えた者たちには、共通して
体験している出来事がある。
死の間際に夜空に尋常ではなくひかり輝く星雲を見てしまったこと。
その体験をしてしまったものは
命を失うことができなくなるようだ。
時が止まってしまう。永久に。耐えられるだろうか。
永遠の若さのまま、自分だけ時が止まる。
死ぬことが許されない。
死のうとしても、死ねない。
この耐えられない状況で
状況はかなり最悪な状況に進んでいきます。
死ぬこ…続きを読む