よくあるゲームの悪役がいて、そして敵として立ちはだかったが撃ち倒されて捕まって──つまりは「終わった」状態で、実際、ゲームもエンディングを迎えて、エンディングの歌が流れて、終わった終わった、はいお疲れな状態。
……からの、その悪役となって「始まる」話です。
これがゲームが始まる前とか進行中なら、まだ目があると思いますが、「終わっている」──こりゃあ無理だと誰もが思うわけですよ。
ところが、このお話は、それを「始まり」としています。
へたすると、このお話の主人公・レベリスは、ゲームの主人公より、ヒーロームーブしています。
これは何というか熱いですよ。というか、実際、熱量が凄いです!
ぜひ、ご一読を。
人気ゲームの嫌われキャラ・レベリスに転生したと思ったら、なんと「魔王討伐後」の処刑待ちからスタート!?
そんな、いきなり詰みゲー状態から始まる異色のファンタジーです。
読者が思わずニヤけてしまう面白さもあり、監視役の聖騎士アーサーとの「ギャップ満載なやり取り」はこの作品の特有良さかと!
キラキラすぎる正義の味方アーサーと、内心で毒を吐きながらも必死に生き残ろうとする主人公。
二人の奇妙な共同生活や、模擬戦を通じて主人公の規格外な才能がバレていく展開は、読んでいて最高に気持ちがいいポイントです。
すべてが終わったはずの世界で、底辺の悪役がどうやって「救世主」に上り詰めるのか?ワクワクが止まらない大逆転劇を期待させます。
転生ものを書く才能がないのですが、よくそのジャンルを目にします。転生して人生を生き直すというのはある種の憧れとして創作ネタにはなくてはならないものだと思っていますが、こちらは生き直しません。知識はある程度残っていますし、周囲の人々には助けられますが、未来が予測不能です。その中を主人公は恐る恐るながらも仲間を得ながら歩み、ストーリーは進みます。感想文は本来最後まで読み終わって書くスタイルですが、今回は期間が迫っております。まだ第一章を読み終えたところですが、アシストのために今回だけ先に「☆」とレビューをつけさせていただくことにしました。只今、連載中の作品のため、これからもゆっくり追わせていただきます。
軽快な文章の中に時折見せる登場人物のさまざまな心の痛みや触れ合いを今後も楽しみにしております。