この小説の良い所は、「読んでいて飽きが来ない」という所だと思う。
何故飽きが来ないのか、というのを分析すると、以下の3つの要素になる。
1.主人公のキャラクターが力強く魅力的
2.一話ごとの構成がとても上手
3.個性的なキャラクター達
ひとつずつ解説していこう。
1.主人公のキャラクターが力強く魅力的
あらすじにもある通り、この物語の主人公は「TS願望に脳を焼かれた男」である。
本当にその通りで、「美少女になりたい!」という願いのために、周囲を振り回していく。
主人公が物語をけん引し、周囲を振り回しながら自分の夢にまい進していく様は、見ていて気持ちが良い。
2.一話ごとの構成がとても上手
各一話ごとに必ずシリアス→コメディやバトルアクション→コメディなどのジャンルの切り替えが行われている。
上記の構成が一話ごとの満足感を高めており、飽きが来ないベースとなる部分であると考える。
筆致の精密さもレベルが高く、シリアスやバトルアクションでちゃんと気持ちが熱くなれる。
その後に必ずコメディ要素が入ってくるので、一話ごとの「重さ」が軽減され、次の話を読みたくなる気持ちに自然となっている。
3.個性的なキャラクター達
この物語での登場キャラクターは、本当に個性的だ。
ソーシャルゲームなどで使い倒された設定なども見受けられるが、それに対して作者独自のエッセンスを加えることで、魅力的なキャラクターになっている。
創作のキャラクターは「見慣れていて新しいもの」が好ましいとは言われるが、この作品ではそのツボを最大限抑えたキャラクターが大量に出てくるため、読んでいると自然と好きなキャラが出来るだろう。
とても面白い小説のため、私からは自信をもっておススメできる1作だ。
【レビューコンテスト応募】
美少女の最後は幸せでなくてはならない…
そのためならば…全てを捧げよう!
オデ、ビショウジョ、マモル……! タタカウ……!
彼女達はガバさを決して表には出さない…
自らに課した「星詠みのソルシエラ」としての役割を徹頭徹尾全うするために今日もミステリアス美少女するのだ…!
「透き通るような世界観」っぽい学園と理事会による統治の現代ダンジョンタイプのゲーム世界に
噛ませ犬キャラとして転生してしまった「何か」による「TS百合」&「美少女曇らせ」ストーリー
そこそこあるタイプの表の部分に対して
それを成立させようとする割とガバい裏方の苦労というか、壮絶なマッチポンプというか…w
表の部分はそこそこあるタイプと言及したものの、あくまでも基礎となる元のゲームシナリオがそこそこあるタイプのギャルゲっぽいというだけで
美しき友情と熱血、そして曇らせ…のガッツリと作り込まれたドシリアスなお話は裏側無しでも面白い
裏側が本体の作品の多くで表側は1段も2段も作り込みが浅く、まさしく「裏側の茶番」でしかない事が多いのだが
この作品の表側には「裏側の茶番」では終わらない単独での面白さがしっかりとあるのだ
なんというかよくある「主人公が活躍するためだけに急造されたゲーム世界」ではなく、
「主人公が本当に愛したゲーム世界」なんだなってのが読んでて納得できる。
こんなもん原作で見せつけられたらそりゃもう…ね…?ってなもんである。
…だからこそ裏側の「アレ」さとの対比で2度美味しい!というか、温度差が酷すぎて寝込みかねない
この手のオリ主による原作改変物では珍しく
結果が「原作プレイ者が主人公になり変わるオリ主ハーレム」ではなく
「原作強火勢による原作を尊重したミステリアスムーブ!」なのも趣深い
冷静になって考えるとどう考えても悪役ムーブもてんこ盛りなんだけど
それらが尽く面白さに繋がっているまさに怪作と読べる作品だと思う
正しく両手を上げてお勧めできる作品です
前世は男、目指すは美少女。
主人公のTS願望が全力で暴走する異色の転生譚です。
バトル展開よりも、「美少女としてどう輝くか」に全力を注ぐ姿がまず面白い。
知能を持った武器デモンズギアとの掛け合いや、脳内と外見のギャップが生む笑いは、コントのように痛快でページをめくる手が止まりません。
脚本通りにいかなくても、主人公と周囲の美少女たちが輝ければOK。
この絶妙な混沌こそ、本作の魅力です。
世界観はしっかり構築されている。
しかし主人公はその中で馬鹿全力ぶりを発揮し、笑いと爽快感を生む。
計算されたストーリー構造と軽快なギャグのバランスが絶妙で、手軽に読めるファンタジー作品として完成度が高いです。
TS設定やギャグコメが好きな人はもちろん、
笑いと物語の両方を楽しみたい人には、強くおすすめできる作品だ。