概要
下層の孤児院で育った三人の孤児は、それぞれの事情から「禁書」を巡る騒動に関わることになる。
禁書とは何か。
誰がそれを求めているのか。
答えの見えないまま、教団、裏社会、そして都市の中枢を巻き込んだ思惑が交錯する。
秘密と陰謀に満ちた都市を舞台に描かれる、少年少女たちの群像ファンタジー。
【第一章「少年と猫」完結済】
傭兵を志す少年アシェルは、失敗続きの日々の中、猫探しの依頼を引き受ける。
しかし彼が出会ったのは、ただの迷い猫ではなく、言葉を喋り、魔術を使う――魔術師の使い魔・フェルだった。
この生意気な一匹との出会いが、やがて少年を思わぬ事件へと巻き込んでいく。
【第二章「禁書庫の夜」完結済】
智識神シェラトゥに仕える教団の寄宿学校。孤児院出身
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!心にグッとくるセリフや描写の数々!
過去や現状に困難を抱える少年少女が、手ごわい現実に立ち向かう姿に深く共感します。
傭兵として一皮むけたいと願うアシェルや、自分の気持ちとは裏腹に孤立するミレナ——彼らが抱く複雑な思いに、心が吸い寄せられました。
感情の機微を緻密に表現できる作者様の才能は、天性のものだと感じます。
「言葉で答えられなかったから、行動で応えようとしている」
「以前のように、リディアから声をかけてもらいたがっている自分に気づく」
など、「この心にうずく気持ちを、よくぞ言語化してくれた!」と、感じるシーンが何度もありました。
この作品を読むことで、多くの気づきが得られました。今後、物語がどのように展開して…続きを読む - ★★★ Excellent!!!背伸びをしたから分かる高み
駆け出し傭兵の主人公がありきたりな依頼を受けるところから始める、とある異世界を舞台とした短編集です。
第一作の主人公は、父に憧れて傭兵となった少年。
しかし、現実は厳しく、その日の日銭すら働いて集めなければいけない状況でした。
見つけたのは、まさに駆け出し向けのネコ探しの依頼。
けれど、蓋を開けて見れば、目当てのネコは魔法使いの使い魔。
しかも、自身のコミュニティで起こった事件を解決するまで、帰る気はないと言い張ります。
性根の優しい主人公は、依頼達成のためにもネコの要望に助力することを約束します。
果たして奇妙なバディは、問題を解決できるのか。
ぜひ読んでみてください。 - ★★★ Excellent!!!強くないからこそ得られるカタルシスがある
駆け出し傭兵の主人公は、猫探しの依頼を引き受ける
しかし、ようやく見つけた猫は、とある魔術師の使い魔である「喋る猫」だった
主人公は猫の目的を聞き、彼を手伝うことにした──というあらすじの本作品だが、チート能力も無双もなく、そこにあるのは「さして強くもない一人と一匹」という現実だ
都合のいい覚醒もなければ、御都合主義もない
しかし、それがいい
力のない存在が、力のないまま、知恵と工夫で戦うという誠意ある展開に、主人公側が強くないからこそのカタルシスを感じる人は少なくないだろう
スッキリざまぁ展開が好きな方にはおすすめできないが、面白いことに違いはない
是非一読してみてほしい