強くないからこそ得られるカタルシスがある
- ★★★ Excellent!!!
駆け出し傭兵の主人公は、猫探しの依頼を引き受ける
しかし、ようやく見つけた猫は、とある魔術師の使い魔である「喋る猫」だった
主人公は猫の目的を聞き、彼を手伝うことにした──というあらすじの本作品だが、チート能力も無双もなく、そこにあるのは「さして強くもない一人と一匹」という現実だ
都合のいい覚醒もなければ、御都合主義もない
しかし、それがいい
力のない存在が、力のないまま、知恵と工夫で戦うという誠意ある展開に、主人公側が強くないからこそのカタルシスを感じる人は少なくないだろう
スッキリざまぁ展開が好きな方にはおすすめできないが、面白いことに違いはない
是非一読してみてほしい