概要
マグノリア祭が近づき、学園はより浮き足立っていた。2年B組は特に落ち着きがない。そんなとき、クリスティーナを中心に事件が起こる……。
短編のようなエピソードで区切られ読みやすいです。そして謎は一つに繋がっていきます。気になるタイトルだけでも読んでくれたら〜!驚きの展開が待ってます!!😱
《登場人物》
マリアンヌ
窓側後ろから二番目の席の静かな少女。文を書いたり絵を描いたり、工作が上手。
ジャスミン
学級代表。優しくてしっかり者。髪は肩までのウェーブ。
ソニア
幼い少年のような見た目。副代表。ジャスミンの補佐。
エミリー
夜にマグノリア学園にやってきた転入生。茶色のくせっ毛。ステラに懐いている。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい学園の日常に忍び寄る影と秘密が、少女たちの心を揺らす物語
華やかで規律正しい学園生活の描写と、不可解な影や静まり返った廊下がもたらす異質な恐怖とのコントラストが見事に効いていました。
明るいステンドグラスの光に満たされた日常があるからこそ、ふいに訪れる薄暗い非日常がいっそう鋭く迫ってくるという、その緩急の巧みさが見事でした。
また、物語にさりげなく置かれた小物の数々が非常に印象的でした。主人公の心の拠りどころであるペーパーナイフ、転入生を示す下駄箱の花、夜の廊下に響く鍵の金属音など、それらは一見ただの道具にすぎないのに、読むほどに「何かを示しているのでは?」という予感が膨らみ、ミステリとしての期待感を強く掻き立てられました。
学園という整った箱…続きを読む - ★★★ Excellent!!!【忍び寄るホラー👤】怖がりさんでも、読める?ホラーですので安心❓️して
【忍び寄るホラー👤】怖がりさんでも、読める?ホラーですので安心❓️してください❓️
はい。❓️が多いですが、
人によって、怖いと思う基準が
違うので、ハテナに
してますが、
た〜ぶん、大丈夫だと、
私は思います。多分。(;´Д`)
私は怖がりさんなので、
うみたたん先生の
「クリスティーナのコト」の怖さで、
ギリですけど(笑)
なにげない学園生活の話を
読んでいると、
うみたたん先生らしさの
知らぬ間にホラーの話に
なっております(꒪ཀ꒪*)グフッ
面白いので、是非、
みてみてください✨️
そして、ゾクッとして、
少し寒くなった この時期に
毛布をかぶりながら、
読んで有意義な時間…続きを読む - ★★★ Excellent!!!それは静かで不自然な違和感から始まり……やがて全てがまろび出る
初めはちょっと不思議なオカルト系なのかな、と思って読んでいたのですが、これは……!
始めこそ、煌びやかで美しい風景に、ホントに少しずつの不思議な違和感が挟まるような感じでしたが、その差し込まれる違和感がどんどんほころびを帯びていき……。
そして、一章の終わりと共に一気にお話の雰囲気が変わります。
お、おわぁーっ!?
お前っ、そういうことだったのかァーっ!
もうそこからは、何もかもが信用できなくなり、全ての内容に疑ってかかるようになりました。
今まで語られていたことが一切信じられなくなり、再度内容を新たな目線から認識し直す必要に迫られるほど、大きな梯子を外されてしまった気分です。
全ての真…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少女たちの秘密が眠る、寮という箱庭の物語
うみたたんさんの『クリスティーナのコト』は、静かな湖面にそっと投げかけられた小石のように、心に波紋を広げていく学園ファンタジーです。
寮という閉ざされた舞台で出会う少女たちが、それぞれに抱える孤独や秘密、そして初恋や嫉妬といった繊細な感情を丁寧に紡いでいく様子に、ページをめくるたび心が寄り添っていきます。ペーパーナイフや「他人を部屋に入れてはならない」というルールなど、印象的なモチーフが物語に静かな緊張感を与え、どこか懐かしくも不穏な空気を感じさせます。
夢と現実の狭間で交差する不思議な出来事は、少女たちの心の奥を映す鏡のようで、読み進めるほどに「これは誰の夢なのだろう」と問いかけ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!名門女学園を包み込む、とある秘密
名門女学園に集う女の子たちの他愛もないやり取りが冒頭から展開されます。
ちょっとした百合展開もあって、「まるで萩尾望都の学園ものみたいな」と思いながら読んでいたら、あれ? 少しずつ様子がおかしくなってきて、読者はだんだん狂気の世界へ誘われていきます。
そして最後はそれぞれの緊張関係が破綻したうえで真実が明かされ、やり場のない虚無感に捉われることでしょう。背筋がゾクっとするような人間の怖さを垣間見た好編でした。
本作は、女性向け漫画コンテストの出品作ですが、文章はあくまで平易で読みやすく、女性向け漫画との相性はピッタリだと思います。いけるんじゃないでしょうか。