源平合戦。日本人なら誰もが聞いたことのある、「平家」や「源氏」の武将たち。
彼等が転生し、現代で魔物と戦ったら……というファンタジー世界のお話です。
しかし、あなどることなかれ!
ファンタジー世界ではあるものの、精巧な筆致と世界観、過去の出来事が時折挟まる構成により、凄まじく読者にリアルな納得感を与えてくれます。
過去が描かれるときは、さながら歴史を垣間見るように。
現代が描かれるときは、青春と戦闘の激しさ、主人公たちの置かれている状況の過酷さが目に浮かぶようです。
過去と現代が上手く癒合し、あくまでも「現世」の人間として生きていく彼等の人生……とっても応援したくなります。
歴史が好きな方、戦闘描写が好きな方。
リアルなファンタジーをお求めの方におすすめです!!
平家物語の武将達の記憶を持つ、少年達の成長と関係性のヒューマンドラマです。
オプションに、熱い剣戟付き。
さらには厨二風味。
全国剣道大会、中学生の部の決勝。
いきなり現れた海の魔物に立ち向かうのは、主人公の少年とその兄。
剣道では決まる技が、討伐では通用せず追い詰められていく描写がカッコいい。
波しぶきに濡れる袴、命の危機、静謐な構え──
派手な必殺技に頼らず、剣一本で戦略を考える戦いが、まずとにかく熱い。
(主人公君は、知略系!)
そんな熱いバトルを通して、展開していくヒューマンドラマが本当にとっても胸熱で、一番の推しポイント!
かつて敵味方に分かれた相手に憎しみや意地を抱えながらの共闘。
前世を誇らしく思いつつも、今の自分が重ねたものを信じるという健気さ。
昔、戦場で言えなかった一言を千年越しに伝える場面は、じわじわ泣けます。
源平の武将を前世に持つため、登場人物達も個性派揃い。 「妖艶な中学生って何!?」とツッコミたくなるキャラもいます。
それでいて、前世と現代で人格の核がしっかり繋がっているので、違和感なく楽しめるのも魅力。
個人的な推しは、主人公のお兄さん。
現代の評価に葛藤を抱えながらも、前世でも現代でも、家族を大切にし続ける姿が本当に格好いい。
第29話で語られる、兄の弟への切なる想いは、兄弟もの好きならぜひ読んで欲しい!
現在、第二章が展開中。
主人公側は温かな兄弟エピソードでしたが、源平と言えば、かつて兄が弟を追討した兄弟もいるのは有名な話。
これからも楽しみです。
(第二章起まで読んで記載してます)
こちらの物語の核となるのは、『前世の記憶』です。
源氏と平家。
実際の歴史で聞いたことのある有名な史実をモチーフに紡がれるストーリーは軽やかでありながら、どこか不思議に満ちていて。
まれに学生時代を思い出して、ノスタルジックな気持ちになったりしちゃいました。
主人公である伊月くんは中学生でありながらこの世界の『ふぁんたじぃ』部分である魔物の討伐を望むような少年で、まさに等身大。
そんな少年が青春の日々を送りながら、同時に『前世の記憶』と因縁を思い出していく過程が丁寧に描かれており、読み進めるたびに真実を知りたくてたまらない衝動に駆られました。
私はちょうど【転】のあたりまで読み終わったところなのですが、この【転】の章で「最高に盛り上がってきた!」と感じるストーリー構成が素晴らしいですね!
しっかりと順序立てされているため、この物語がどのように結ばれるのかとても楽しみです。
わたし自身、剣道をやっていたこともあり、まず試合描写のリアルさに強く心を掴まれました。蹲踞や間合い、一足一刀の緊張感、一本が決まる瞬間の空気まで丁寧に描かれているのがいいですね。単なる競技描写ではなく、積み重ねてきた努力や身体感覚まで伝わってくるため、伊月の勝利に自然と胸が熱くなりました。
だからこそ、その直後に訪れる「中止」という展開……そして、現実の目標だった決勝戦が奪われることで、物語は一気に非日常へ!
この展開にはワクワクしました!
海の怪物、討伐隊、本物の太刀、そして「前世」というキーワード。日常と異界が激しくぶつかり合うこの構成、めちゃくちゃ好みです。
アクションシーンの緊迫感も魅力的。
豪雨の中、水を吸って重くなる袴、乱れる呼吸、視界の悪さといった現実的な制約がある上に、ただ派手なだけではなく、身体的な負荷がしっかり描かれている点が物語に厚みを与えています。特に袴が重いというのは、これはかなりリアルでした。
そしてやはり気になるのは、「前世」要素。伊月が感じる既視感や、竹刀を握ると触れそうになる記憶。眞城や神官の存在が示唆する過去の縁。それらが単なる設定に留まらず、主人公の内面や選択にどう影響していくのか?
剣道という現実的な基盤の上に、前世と魔物という壮大な運命が重なっていく──すごい好みな作品でした!
かつて日本を二分した武士勢力、平家と源氏。
両勢力の果てしない戦いは、壇ノ浦の戦いにて源氏の勝利に終わる。
そして戦いに敗れた者の魂が行き着いた先は、魔物の出現する不思議な現代の日本だった……。
武将としての前世を記憶に持つ少年たちが、特別な条件をそろえることで元服し、魔物の討伐隊へと入隊する物語。
平安後期の日本文化と現代が合わさった独特の世界観に心を掴まれました!
また、おぞましい叫び声を発する魔物との戦闘描写の凄まじさに圧倒され、ファンタジーとしての面白さも存分に味わえます!
しかし、本作の魅力はそれだけではありません。
今世での人格と前世での人格……二つのアイデンティティを持つ少年たちは、過去の因縁に振り回されながら、現在を生きようと必死にもがきます。
過去の記憶は消せない……それでも同じ時代を生きる者として、前世での因縁を断ち切ることができるのか。
少年たちの内面をしっかりと描きながらも、とてつもないスケール感を持った、和風ファンタジーの傑作!
是非ともご一読を!!!
私は源平ものが好きだ。
転生ものが好きだ。
剣道ものも好きだし、方言男子も男子中学生も大好きだ!
少年たちが、仲間とともに何かに挑む話も好きだし、友人たちとわちゃわちゃしてる日常回はもっと好きだ。
どれかひとつでも共感してくださった方は、どうぞこちらへ。
私の好きが全部入った、とても素敵なお話です。
現代日本に似たふぁんたじぃな世界で、命をかけて魔物と戦う少年たち。
偉大な前世を持つ彼らが、それに驕らず飲まれず、自分の意思で今をしっかり生きようとする姿や、辛い前世があるからこそ、家族を大事に思う姿に胸が熱くなりました。
前世の宿敵と友達に?という展開にも、すごくワクワクしています。
カッコいいバトルも日常もめちゃくちゃ面白いので、ぜひ一度読んでみてください。
オススメです!
史実混じりの名作『平家物語』で壇ノ浦の戦いの平家側を指揮した知将・平知盛が、現代(に似た異世界)の男の子に記憶を継承させるところから物語は始まります。
彼は中学二年生の伊月晃。全国剣道大会の準決勝に挑みます。前世の記憶はハッキリしません。決勝戦では強大なライバル・眞城と当たることになります……が。
剣道大会は魔物の出現で中断されます(この世界では魔物の出現はたまにあることです)。
晃は兄の前世が平家最後の棟梁・平宗盛(知盛の兄)であることを知ります。
眞城の前世は何者なのか? 晃は前世の記憶を取りもどすのか? 序盤の読みどころはここです。引き込まれます。お勧めします!