朝倉 畝火

　うちの近所には、悪名高い交差点がある。事故が多発すると噂されているのだ。 　見晴らしの良い十字路であり、きちんと信号機も設置されているので、私は不思議に思っていたのだが……。 …

　同僚の山本が住んでいる部屋には、鏡が三つも備え付けられている。しかもそのうち一つには、ありえない光景が映し出されるという。 　実際に彼の部屋へ行ってみると、それは最近よく売られ…

　好きな女の子が、いつも首から下げているペンダント。どうやら写真入れになっているらしい。誰の写真なのか、彼は気になっていたのだが……。 （「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲…

戦後のある夏の日、一人の男が生を終えようとしていた。 かつて彼は南方の過酷な戦場から生還した。過去と今をつなぐ最期の命令。 封印した記憶がよみがえる。 ＊本作はフィクションで…

某SNSに突然、「AI生成小説で1日に38作品更新した作家の作品がランキング1位になっている」との投稿が駆け巡った。 それについて思う事を色々と。

旦那さんが妖しい包丁を買って来て起こるできごと。怖さひかえめ。

ジャンルに悩んだ文芸です。歴史ファンタジーホラー恋愛風味でちょっと不可思議。

2025年9月14日文フリ大阪に参加のために向かった大阪旅行記です。

世界の終わりを迎えた母子の話。SF。 自主企画「【三題噺 #110】「気」「幕」「電撃」」の為に書きました。

　お友達の家で、おやつに出てきたサマークリーム。気に入ったようなので早速、買いに行ってみたら……。 （「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲載しています）

かつて「ひぐらしのなく頃に」という同人ゲームがありました。最初は暇潰しのつもりだったのに――はまってしまった理由は何なのか、当時を振り返ってみました。

　ある日の午後。 　日課の昼寝をしようと横になったら、電話がかかってきた。 「もしもし、母さん？　オレだよ、オレ！」 （「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲載しています）

「推しがよく死ぬ友人の話」の後日談的なやつです。 https://kakuyomu.jp/works/16816927861335806933

那須与一は屋島の戦いにて、扇の的を当てた。当てたが、彼は危惧する――「このようなことをやっている場合なのか」、と。摂津（大阪）・渡辺津から、わずか150騎で出撃して以来、昼夜兼行…

　サッカー少年のトモヤくんは、一人のアイドルに夢中になっているという。しかし……。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」でも掲載しています）

遥か昔、この星に川や海があった時代の三の月に、ひとがたを流す風習があっという。 紙や藁で作った小さな人形を小舟に乗せ、祈りや願いを託す。今――小さな人形に込められた想いは、いつの…

こんなこと考えてしまうから、 きっと友だちも出来ないのだわ、と最後につぶやいておきます。 少女漫画やTLで胸きゅんしない、しまこがお届けします。

フミオは中三の息子に作文のネタを提供したが‥‥‥

小さい頃、「ドラえもん」の映画を観た街の映画館が、今でもつづいていることに感謝して。

突如東京に居座った強烈なブリザード。悲しくも美しい物語。 ホラー風現代ドラマSF

私の夢は文章で食べていくこと。そのために小説家を目指し、あちこちの公募に出してみるも、佳作、落選、落選、落選、佳作、の嵐。 どーーーしても大賞がとれない！　書籍化など夢のまた夢よ…

　刈谷くんは隣の席の吉田さんが好きです。 「試験で1位になれたら『付き合ってください』と告白しよう」と決意しているほどです。 　そして、秋の実力テストの結果……。 （カクヨム初…

「今度、お父さんにも彼を紹介するね」と言っていた娘。 　雪の日に死んだ彼女のことを想いながら、残された父親は三年後、同じく雪の日に……。 （「小説家になろう」「エブリスタ」でも…

第一次世界大戦下のパリ。松方幸次郎は、西洋美術を日本の美術を志す者たちに見せたいという夢をかなえるため、パリ郊外ジヴェルニーのクロード・モネのアトリエを訪ねた。幸次郎は、モネから…

　高校の教室で、雪についての授業中。 　何人かの生徒が、私に好奇の目を向けてくる。 　気分の良いものではないが、仕方ないだろう。なぜならば、私は……。 （「小説家になろう」「エ…

第一次世界大戦下のロンドンを訪れた松方幸次郎（松方正義の息子、川崎造船所社長）は、画家フランク・ブラングィンのポスターに感銘を受ける。そのブラングィンと出会い、彼のアトリエに誘わ…

筆者は３年前からＷｅｂ小説投稿を始めました。その体験をデータやそこから考えうる推察などをメモし、それを使用して創作活動を続けていました。 創作論としてまとめている５０万字以上の…

ミステリーというと「ガチガチのトリックが必要なんでしょ」という考えが多いと思う。 しかし、カクヨムにおいては、そうとは限らない。 ミステリー好きが、カクヨムに合ったミステリーの書…

　端正な顔立ちに、軽くウェーブのかかった長い黒髪。カジュアルドレスらしき青いワンピースはノースリーブで、胸元も大きく開いている。 　そんな女性が夜中の2時頃、一人暮らしの俺の部屋…

フランス革命暦第２年霧月（ブリュメール）２日。パリ、ノートルダム寺院あらため「理性の神殿」において、「理性の祭典」という催しがおこなわれた。 主催者のエベールは、「デュシェーヌ親…

　時に、治承四年八月（一一八〇年九月）。 　源頼朝《みなもとのよりとも》、挙兵。まず伊豆《いず》（静岡県東部）の目代《もくだい》・山木兼隆《やまきかねたか》を討ち、その後、相模《…

ある男のところにやってきた「使いまわされた原稿」。しかしこれは男にとって運命の出会いだった……。文字通り原稿に取りつかれたその男はいったいどうなってしまうのか。

寿永二年閏十月一日（1183年11月17日）、備中国水島（倉敷市）にて、源氏の「朝日将軍」源義仲軍の足利義清七千騎と、平家の平知盛・重衡・通盛ら千余艘が激突した（水島合戦）。 そ…

Twitterの「#10文字ホラー」のタグを見て書き始めた短編集となります。 10文字でもちゃんと怖い！　を目指しますので応援よろしくお願いします！ お題提供も歓迎しております…

松尾芭蕉の弟子、向井去来は嵯峨野、嵐山にある草庵を手に入れ、その草庵の名を考えていた。 そんなある日のこと──柿売りが草庵の柿の実を購（もと）めに来る。 一万貫出すとまで言われ、…

異世界転生、ダンジョン。ランキング上位を占める人気ジャンルたち。 スキルなどない異世界ファンタジーや異能ものが好きな人には好きな作品が探しづらく、スキルがあった方がいい人たちにと…

結婚以来ずっと専業主婦できた私。 いまさら就職なんて無理よね……とあきらめ気分でタブレットを眺めていたら、急に募集要項が出てきた。 『急募』 大事なものを見つけられなくて困っ…

　一日中ずっと嘘をつくと宣言した友人に対して「それは嘘つきのパラドックスだ」と僕は指摘したのだが……。 （「エブリスタ」でも掲載しています）

（カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲載しています）

「なんだよ、ノロケ話かよ！」と俺は叫んだ。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」でも掲載しています）

遥か未来。地球で人が生まれなくなって久しい時代、軌道衛星の舟で生まれた子たちは養育期を終え、それぞれ生涯を過ごす場所へと巣立っていく。 卒業の証に受け取る物は15センチ四方の白い…

（カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」でも掲載しています）

　友人が引っ越しを検討しており、色々と物件を見て回るという。 　小説執筆が趣味の私は、小説のネタ探しになるかもしれないと考えて、友人に同行。すると、最後に案内された部屋が、妙に居…

ウェブ小説の書籍化が昨今で非常に活性的である。 様々な若手小説家がデビューを果たし、漫画やアニメ化などにも発展している。 これらの元となる小説を探しているのは、出版社の編集担当…

【「SARF×カクヨム 短編こわ～い話コンテスト」優秀賞】 　大文字山でひとり登山。「今まで歩いたことのないルートを行く」というのが今日のテーマだったので、あえて獣道っぽい細い山…

フルートは魔石から勇者に選ばれた12歳の少年。 彼を探して訪ねてきた旅人に、隣国エスタを見えない殺人鬼から守ってほしいと依頼されます。 闇の気配に金の石は再び目覚め、仲間たちと共…

ショートショートの創作論アラカルト。ちょっと一服にどうぞ。　　 カクヨムはMMORPG？ ／ 読み専さんはどこですか？ ／ 読まれずに苦しむ文芸系のあなたへ自主企画のすすめ ／…

松尾芭蕉は、「おくのほそ道」の旅の途中、出羽の立石寺（山寺）に立ち寄った。その時、あまりの蝉の声に、弟子の曾良は苦言を呈す。だが、逆に芭蕉は何も言わず、回想に浸っていた。かつての…

江戸後期。姫路藩藩主の叔父、酒井抱一（さかいほういつ）は画に熱中していた。 憧れの尾形光琳（おがたこうりん）の風神雷神図屏風を目指し、それを越える画を描くために。 そこへ訪れた姫…

どこから読んでも楽しめます（願望） 更新頻度は見てのとおりのため、 まったりお付き合いいただければ嬉しいです。 なお、内容は一部フェイクありですが、 知ってる人に読まれれば即…