古井重箱

【のちに中華を平定する王と丞相，禁断のBL純文学】王がそれでも韓非を望むなら，むしろ自分が命を落とすことになるだろうーーそう分かっていても止められなかった。情も欲も人間の悪として…

人は皆、蝶を抱へて生くるもの。浮世は儚し、されど美し。 人の悪夢が「黒蝶」の姿を取る世界。その蝶を喰らう「浮橋様」という存在。そして、「浮橋様」に仕える者たちの物語。 主人公…

カクヨムWeb小説短編賞2023【短編小説部門】 　☆短編特別賞☆を受賞致しました 昭和二十年、京都、夏。売れない小説家の男――『私』は風に飛ばされた原稿を追いかけて侵入した洋…

三百年を森で一人過ごした魔女エルラ。 街に出るときは魔法で若い姿になる彼女が出会ったのは、 困った人を放っておけない優しい青年リオンだった。 エルラは生まれて初めてリオンに恋を…

ねえ、あなた。 あのときの月、今も覚えていますか。 私は、忘れられそうにありません。 かさりと、私の手の中で紡がれた世界が揺れた。

　エリュシオン大陸に、神の声を聞く者が現れた。 　その者は“戴冠者”と呼ばれ、善き王を選ぶための祭事に身を投じる。 　だが、王を選ぶという儀式は、ただの祝福ではない。 　簒奪を目…

夏の大会でサヨナラホームランを打たれ、仲間に暴言を吐き、 そのまま祖父と喧嘩別れしたまま——祖父は帰らぬ人となった。 後悔に押しつぶされ、野球からも、人からも逃げた少年・一条タ…

　女子中学生の戸練火花は、大好きな画家である無耳唄に拉致された。彼女の初めての個展へ訪れた後、油絵で埋め尽くされたがらんどうへ連れ攫われた。唄は犯行の動機を、火花から貰ったファン…

宮地燐はスポーツ史の卒論を書き終えた後、不幸な事故に遭った。 しかし、死の直前に彼の魂は1842年まで遡り、土佐藩の幼子に宿る。 時は幕末維新、動乱の時代。 しかし、燐は政治や…

放課後9時、文芸部の教室に集まる私たち。 あの頃は、ただ物語を読んで笑い合うだけだった。 けれど今は、言葉が心を刺し、沈黙が誰かを傷つける。 友情も恋も、全部が舞台の上で揺れて…

杉井光が小説家という生き物の生態や出版業界という不思議な世界のよしなしごとを思いつくままに書き連ねます。読んだらきっとあなたも小説家になりたくなるはず……？

高砂仄香は、今は亡き調香師の祖母から受け継いだ調香工房で、隠されていた古い香水を見付けた。 幼馴染みの長谷川郁とともに香水の謎を調べていくうちに、この香水が人の心を操ることのでき…

現代日本の検屍（法医学）で数々の事件を解決してきた大石花蓮は、事故で幕末の江戸にタイムスリップしてしまう。江戸で医院を営む家の娘になった花蓮はお花という名前で生きていくことになる…

管理栄養士で医学博士の岩園真帆は、友人の急逝をきっかけに、大手チョコレートメーカー《ソコロフ》の陰謀に迫る。 次々と起こる社員の不審死、その共通点は「ハイポグリセミア(低血糖症)…

俳句・短歌×探偵もの（まともなミステリは期待しないでください） 昔出した同人誌に書いた小説です。