概要
周囲の人間と過ごす時間を大切に噛み締める中、情勢や思惑に翻弄され、時に傷つき、ぶつかりながらも困難を乗り越えていく。
仲間に支えられ、成長していくアルスは、やがて再び歴史の表舞台に引きずり出されることになる。
・執事やメイドというよりは、家政婦長(ハウスキーパー)や従者(ヴァレット)がでてきたり
・騎士というよりは、大佐や少尉などが出てきたり
・魔法と言いつつ、科学技術が発達していたり
・議会とか新聞とか政治とかでてきたり
・上流階級、労働者階級などの階級社会を描いていたり
産業革命後から20世紀初頭くらいまでのヴィクトリア朝を中心とした近代イギリスをま
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!大河ドラマの風格を持つ、一人の少年の成長を追う物語
物語の舞台は、中世の暗黒は脱しながらも、まだまだ不平等や社会的矛盾を多く抱え、更には帝国主義の兆しもちらほらと見え始めている、近代夜明け前のような世界。その独特の雰囲気が、魔法やモンスターが登場するファンタジーでありながら、大河ドラマのような歴史的風格を感じさせます。
そして、主人公は、いずれ『政変王』となることが明言されている、一人の王子。
その彼は、今、父王に冷遇され、積極的に命を狙われる訳ではないけれど、何かを期待されることもない、ぬるま湯であると同時に飼い殺しの生活を送っています。
自己肯定感は低いけれど、何もしない訳ではない。気質は真面目で善良、潜在能力はとても高い。何より、理不尽…続きを読む - ★★★ Excellent!!!次の大河ドラマがこれならテレビを観ます!
ファンタジーなんですけど、人間ドラマが緻密で丁寧ですし、一つの国の文化や政治が基礎からしっかり固められています。
カクヨムのジャンルに大河ドラマがあったら間違いなくそこで人目に触れることでしょう。
改めてファンタジーというジャンルの裾野の広さに驚きました。
キャラクターの一人ひとりが葛藤し、自分の人生に立ち向かっているのも素晴らしいですし、それによる不条理がまた物語を彩っています。
一話一話が丁寧なので、読むのに少し時間が空いてしまっても読みやすいのも魅力です。
一気読みもしてみたいですが、時間が作りにくい人でも読みたいと思わせる作品。
ぜひこの機会に読んでみてください!! - ★★★ Excellent!!!煙と市場と喧噪 古のロンドンを歩くようなファンタジーへようこそ
王都の描写は、まるで昔のロンドンを思わせる臨場感に満ちています。
市場の活気や煙突掃除の少年たちに加え、輸出茶や船舶保険が物語に自然に組み込まれている点も見逃せません。都市の生活感だけでなく、世界経済の潮流までもが背景に漂う——そのリアリティが舞台をより確かなものにしています。
また作中で描かれる〈連棟式住居〉は、現在もロンドンに残る“ハモニカフラット”を思わせる構造で、当時の都市生活の空気感がリアルに伝わってきます。
この作品は、ただのファンタジーの街ではなく、現実に根ざした社会背景をもつ舞台として立ち上がるところに惹かれます。
19世紀イギリスの光と影をお好きな方にお勧めしたい一作です。 - ★★★ Excellent!!!英国風ファンタジー世界で頑張るアルス王子の物語に引き込まれて行く
ファンタジー小説はヨーロッパ風の世界観が多いですが、この作品はヨーロッパはヨーロッパでも大陸ではなくイギリス風(それもビクトリア朝なのがユニークです)。
そんなユニークなファンタジー世界で、主人公であるアルス王子の奮闘劇が実に面白いのです。
その主人公アルス殿下は王子と言いながらも、過去のある出来事で不遇も不遇な扱いを受けています。
しかしアルス殿下はそんな境遇にも全く腐りませんし、人となりもひねた所がなく心優しいと素直に応援したくなるキャラクターです。
そんな彼も平和な世なら不遇な王族、あるいは軍人として過ごしたかもしれませんが、幸か不幸か彼は歴史の表舞台へと向かって行く事になっていく………続きを読む - ★★★ Excellent!!!冷遇されても心根のまっすぐな王子の物語
主人公は王子に生まれついたのに、過去に起こった事故のせいで王族とは思えないような扱いを受けています。
けれど、だからこそ王子というよりは気質も軍人で、仲間想いの優しい少年です。
思い通りに行かないことも多く、そのたびにつまずき、悩んでいますが、持ち前の芯の強さで進んでいきます。
この作品は、いずれ何かを成し遂げる、そんな主人公の成長譚になります。
彼がどのように生きるのか、完結まで見届けたい物語です。
十九世紀英国をモデルにした世界観は、国の暗部もしっかり描かれていて、それも見どころのひとつかと。
それでいてファンタジー要素もしっかり絡んでいます。
こちらの作品をぜひお楽しみください!