概要
周囲の人間と過ごす時間を大切に噛み締める中、情勢や思惑に翻弄され、時に傷つき、ぶつかりながらも困難を乗り越えていく。
仲間に支えられ、成長していくアルスは、やがて再び歴史の表舞台に引きずり出されることになる。
・執事やメイドというよりは、従者(ヴァレット)や家政婦長(ハウスキーパー)がでてきたり
・騎士というよりは、大佐や少尉などが出てきたり
・魔法と言いつつ、科学技術が発達していたり
・議会とか新聞とか政治とかでてきたり
・上流階級、労働者階級などの階級社会を描いていたり
産業革命後から20世紀初頭くらいまでのヴィクトリア朝を中心とした近代イギリスをま
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一目で引き込む、王子アルスの人間力
※76話読了までのレビューです。
本作の舞台はリンデル。
ファンタジーならではの架空の国で、王がいて、魔法があって――――待ってください。
この圧倒的なリアリティ。
上流階級の作法や習慣、軍の編成や指揮系統、息遣いまで聞こえる下層階級の生活描写などなど、圧巻の一言。
国を揺るがしそうな事件ひとつとっても、階級によって意見が異なるという社会の多層性は、並大抵の作品にはありません。
もう一度待ってください。
今から驚くべきことを言いますので。
なんと、この「作りこみの高さ」が、読み進めるときの抵抗にならないのです。
情報量が濃く、登場人物も多い。
なのに知識の洪水にな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!大河ドラマの風格を持つ、一人の少年の成長を追う物語
物語の舞台は、中世の暗黒は脱しながらも、まだまだ不平等や社会的矛盾を多く抱え、更には帝国主義の兆しもちらほらと見え始めている、近代夜明け前のような世界。その独特の雰囲気が、魔法やモンスターが登場するファンタジーでありながら、大河ドラマのような歴史的風格を感じさせます。
そして、主人公は、いずれ『政変王』となることが明言されている、一人の王子。
その彼は、今、父王に冷遇され、積極的に命を狙われる訳ではないけれど、何かを期待されることもない、ぬるま湯であると同時に飼い殺しの生活を送っています。
自己肯定感は低いけれど、何もしない訳ではない。気質は真面目で善良、潜在能力はとても高い。何より、理不尽…続きを読む - ★★★ Excellent!!!次の大河ドラマがこれならテレビを観ます!
ファンタジーなんですけど、人間ドラマが緻密で丁寧ですし、一つの国の文化や政治が基礎からしっかり固められています。
カクヨムのジャンルに大河ドラマがあったら間違いなくそこで人目に触れることでしょう。
改めてファンタジーというジャンルの裾野の広さに驚きました。
キャラクターの一人ひとりが葛藤し、自分の人生に立ち向かっているのも素晴らしいですし、それによる不条理がまた物語を彩っています。
一話一話が丁寧なので、読むのに少し時間が空いてしまっても読みやすいのも魅力です。
一気読みもしてみたいですが、時間が作りにくい人でも読みたいと思わせる作品。
ぜひこの機会に読んでみてください!!