参加作品数

19

参加受付期間

  • 開催中
  • 7日後終了 2026年8月24日(月) 23:59まで

企画内容

大まかに言えば、小説を書くためのスキルは「文章を書く力」と「物語を作る力」に大別される。それらを兼ね備え、かつ一定の水準を満たした者だけが「小説家」を名乗る資格があることは、世間の誰もが認める周知の事実だ。

そんな観点から、小説のAI利用を考えてみるとしよう。

まずパターン①として、「ストーリー作りも執筆も自分で行い、AI利用は補助的な用途にとどまる」場合。ちなみに補助とは、誤字脱字のチェックや知識・用語の確認などを指し、アイデア出しや本文作成は含まない。言うまでもなく、AIを使わない作者とほとんど変わりのない能力の持ち主だ。よって、腕前次第では「小説家」を名乗ることも可能と判断できる。

続いてパターン②。「ストーリー作りは自分で行い、文章はAIに任せる」場合。おそらく具体的な手順としては、設定全般や一話ごとのあらすじをAIに示し、そこから本文を生成させる流れになるのだろう。これだと作者本人に「物語を作る力」はあっても、「書く力」は認められないことになる。また逆のパターン③として、「文章は自分で書くが、ストーリー作りはAI任せ」の場合、作者本人に「書く力」はあるが、「物語を作る力」は認められないことになる。いずれも小説家に不可欠な技能の一方が客観的に認められないことになり、残念ながら世間の評価は「半人前」という結論に至るだろう。

ちなみにパターン②のような使い方をする人は、文字よりも絵や動画でアウトプットした方が有益と言える。なぜなら、文字媒体よりも漫画やアニメの方が娯楽として取っ付きやすく、利用者数や市場規模が桁違いに大きいから。現状ではまだ技術的に難しい部分もあるかもしれないが、これだけ進歩の速い分野なら近い将来きっと可能になるはず。AIを使わない書き手からみれば、「他の媒体へどうぞ」という印象の相手かもしれない。

またパターン③に関しては、実際にはほとんど存在しないように思える。なぜなら、日本語力の衰えた現代人にとって、ストーリー作りよりもそれを長文化することの方が多大な苦労を伴うから。執筆において一番楽しいはずの空想さえAIに任せようという者が、わざわざ最も困難な作業を自らの手でやるというのは、まったく理にかなった話ではない。

最後はパターン④として、「ストーリーも文章もAIにすべて丸投げする」場合。もはや本人には小説に関するスキルは何もなく、作者と呼ぶことすら躊躇われる水準だ。ぶっちゃけ誰がやってもいいわけで、それなら「編集者が自らAIを使って小説を作ればいい」という理屈にすらなってしまう。誰でもできるなら、最終的に良し悪しを判断する立場の者が直に作れば、タイパもコスパも圧倒的。わざわざ時間や手間や金をかけ、見ず知らずの相手とやり取りする必要などなくなるわけだ。

長々と述べてきたが、由緒ある小説コンテストに限って言えば、おそらく「審査すべき対象は作者本人の技能であり、その結果生み出された作品である」というスタンスが大半を占めるだろう。それゆえ、世間ではAI使用発覚による受賞取り消しなどが相次いでいるのだ。上で述べたパターンでいうと、①だけが参加を認められる可能性があると考えられる。

一方で、商業的な観点から言えば、たとえAIが作った小説でも「売れさえすればいい」または「面白ければなんでもあり」という理屈になる。真っ当な書き手ほど眉をひそめたくなる話だが、利益追求の資本主義社会では避けようのないことかもしれない。結局のところ、「読む側が何を選択をするか」に尽きる話なのだろう。

とまあそんなわけで、この企画では「小説家に不可欠な技能習得のためAI不使用もしくは補助利用までに抑えている書き手の作品」を募集する。読み合いではないので、読む読まないは各自の自由。特にジャンルは問わない。

参加方法

参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「小説家に不可欠な技能習得のためAI不使用もしくは補助利用までに抑えている書き手の本棚」を選択してください。

運営より

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