制約付きの鑑定スキル持ちである主人公モノは、
ご多分に漏れずパーティを追放されます。
そして、その直後に起きるパーティメンバーの殺人事件。
モノは、その犯人に仕立てられるのですが……。
それは、無能勇者の追放ではなく、……ここまでにしましょう。
モノは、憲兵と共に、その能力を使って無実を証明していきます。
ミステリーなので見落とし厳禁ですが、
会話が軽快で飽きずに読み進められます。
群像劇のような多角的な視点でも物語が進行され、
視点という形で情景の穴が埋められていくのもワクワクします。
後半、もう一つの事件が起こりますが、それもまた一筋縄ではなく、複雑に絡み合い――。
しっかりした推理物といった印象でした。
犯人突き止めた先があるのも、深くてよかったです!
(それにしてもその制約、要はお高い買い物なわけですが……。
自動発動じゃなくてよかったねほんと…
制限付のスキルというのは、魅力的なテーマだと思います。
『他のキャラにはできないことができる』ことと、『万能ではない』。
このバランスが面白いのです。
本作の女主人公の魔導師モノは、鑑定スキル持ちです。
でも、スキルを使うには女神様に金銀財宝をささげなければならないのです!
つまり。
女主人公のモノは、『他のキャラには分からないことが分かる』。
『でも有料』なのです。
かくしてタイトル回収です。
モノは万年金欠なのでした。
冒頭でモノは冤罪を着せられます。
鑑定スキル持ちに冤罪を着せるとは、良い度胸ですね。
でも、お金が、ない!
読めば、かわいくて、ど根性なモノを応援したくなると思います。
がんばれ、モノ!
ざまぁだ、モノ!
皆さんも一緒にモノを応援しましょう。
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