概要
名前を持たない青年は、レイという仮の名前で自分は誰なのか、ここはどこなのかその目と足で確かめていく。
戦いの中で記憶の欠片を手に入れ、レイは個性的な人たちと出会いながら元の世界に戻るための方法を探す。
レイは記憶も感情も失っている為、誰も予想できない行動をし、何を考えているのかも分からない恐怖が、周囲の人間に伝播する。
それでも彼は、元の世界に帰るため前に進む。
戦闘たくさん!恋愛あり!
剣と魔術が存在する世界で、人と人とのつながりが可能性を作り出していく、1人の男のリアル自分探し冒険ファンタジー!
異世界に飛ばされた彼はいったい何者なのか……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!感情を失った最強の「迷い人」が歩む、自分探しの冒険譚
記憶だけでなく「感情」までも失った主人公レイが、自身の正体を探る異世界ファンタジーだ。圧倒的な戦闘能力を持ちながらも、感情がないために周囲の傭兵に不当に利用される不遇な状況から物語は始まる。彼を救い出した謎の青年オウロとの出会いを機に、舞台は小さな村から活気ある町へと移り変わる。戦闘時の鋭い勘や頑丈な肉体など、レイの過去に隠された謎を解き明かしていく過程が本作の大きな魅力である。
感情の欠落したクールなキャラクターと、彼を支える仲間との交流を好む層。モンスターとの戦いやギルドといった王道のファンタジー要素を楽しみたい層におすすめできる。 - ★★★ Excellent!!!白銀の戦神と虚ろな剣士
記憶を失った主人公が「おいしい」という感覚から少しずつ人間性を取り戻していく、その手触りを感じられる物語でした。
まず、「香り」を手がかりにした伏線の設計が見事です。 レイがある人物と対峙した際に感じた「微かに甘い香り」。それが別の場面で再び現れたとき、私の中で二つの存在がひとつに重なりました。 言葉での説明ではなく、読者の「嗅覚」を信頼して仕掛けられたこの伏線に、作者の構成力の高さを感じます。 五感の記憶で真実に辿り着かせる物語の運び方は、本当に素晴らしかったです。
次に、セレジアがレイのパンケーキを「言葉で欲しいとは言わず、視線だけで訴える」シーンについてです。 そこには、プライドと…続きを読む - ★★★ Excellent!!!記憶と感情を失った最強傭兵。不器用な彼が心を取り戻していく旅に惹かれる
記憶と感情、その両方を失った最強傭兵レイ。
そんな彼が「自分」を見つけるための旅を描く、静かな熱を秘めた自分探しファンタジー。
特に面白いと感じたのは、「感情の欠如」を逆手に取ったキャラクター造形。
戦闘では死すら恐れず圧倒的に強いのに、日常では報酬を誤魔化されても無抵抗なレイ。そんな彼の「危うさ」を、お節介で王子様のようなオウロが強引に救い出すバディの構図が実に見事です。
感情がないはずの彼が、甘いカフェオレを「好き」だと感じる……。
そんな小さな「心」の欠片を拾い集めるような丁寧な描写に、思わず胸が熱くなります。
クールなアクションと、じわじわと温まる心の交流。
その絶妙な温度感に、…続きを読む