なんとでもなるよ

山の上に建つ祖父母の家は、異世界のようだった。
そこに季節ごとに集う親戚たち。
その中心にはいつも「なんとでもなるよ」と笑う祖母がいた。



ある程度長く生きると、たいていのことはなんとでもなるということがわかってきます。

受験、告白、就職、転職……
さまざまな人生の転機を経験するなかで、時には失敗することもあるでしょう。
ただ、後になって振り返ってみると、どうしてその失敗をあんなにも恐れていたんだろうと思うことがよくあります。

とはいえ。
理屈でそれがわかっていたとしても、なかなか鷹揚には生きられないものです。
とくに若い人は、自分の将来を決めるかもしれない選択を前に緊張して迷い慄くことも多いでしょう。

ただもし、一言ぶんの言葉を受け入れる心の余地があるなら、この作品のお祖母ちゃんの言葉を持って行って欲しいと思います。


心温まる交流のなかに、人生にとってとても大切なことが含まれる愛しいお話でした。

オススメです。ぜひ。

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