すごいものに出会いましたよ

「手」は怪物。「手」は厄災。
「手」によって親友と故郷を失くした少女。
かつて「手」と戦った赤鎧の兵士。
生き延びたふたりは出会い、ふたたび「手」と対峙します。

もう、冒頭から引き込まれます。
そして読み終えた時、1万字という短さと心に刻まれた深さの不釣り合いに驚くことでしょう。

想像ですが、最初はもっともっと長いお話だったのではないかと思うのです。
そこから鑿と槌で削って削って、もはやこれ以上削ったら必要なものまで削れてしまうというところから更に磨いて磨いて、この作品が出来たのではないかと思うのです。
そう思える程の密度なのです。

「手」は運命の謂いでしょうか。モビー・ディックですね。

凄まじい。

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