手の掛かる子とか言いますよね?
手の掛かる子ほど可愛いとかね。
まさにこの中に出てくる女の子は、手の掛かるお嬢さん。でも普通のお嬢さんなんです。
少し引っ込み事案な普通の彼女を好きになっちゃった主人公君は、なんと早々にお父さんとあいさつすることに!
そんかまさか、展開早いよ学生だぜ?!
と驚くのは、まだまだ序の口。
お父さんは、あれでした。
女手一つで育てられたと聞いていたのに、本当はちゃんと男手もあるじゃないかと思わされ、あれ? でもこれ、男「手」といえる?とか思わされ……
なんにせよ、最後は予測しつつもどんでん返し。ホラーな愛情物語を是非ご一読あれ。
大好きな女の子の右手が〇〇だったら……。
そんな、とんでもない発想力が爆発している本作。
しかしながらそれだけにとどまらず、物語構成もまたズバ抜けて凄いです!
範田さんの異様にデカい右手、その正体に驚く吉田くん。
時間が少し遡り、そのいきさつが徐々に明かされていきます。
そして正体の謎が明かされた後は、ジェットコースターのようなコミカル展開に!
この箇所は想像しただけで楽しさ全開でした!
後編に入っても、その楽しい雰囲気は持続するのですが、最後の最後に「うわ……」と思わず息を飲むような結末が!
アイデアから構成から、何もかも素晴らしい傑作です。
是非ともご一読を!!!
主人公の吉田と同じクラスの範田明日奈はある部分以外はどこにでもいる普通の子。
しかし、そのある部分が強烈です。
それは彼女の右手が左手よりはるかに大きいこと。
吉田はそんな彼女に恋をしているらしい。
ある日、吉田は放課後に範田明日奈に声をかけられる。話があるからついてきてと言われ、視聴覚室に行くと、友達になってほしいと言われる。
ここから甘酸っぱいラブコメが始まりそうだなあと思いましたが、そこでふと思い出す。
そういえばこの作品のジャンルはホラーだったなと。
よく読むとなんか会話にところどころ引っ掛かるところがあるし、なんか怖くなってきたな……と思っていたところ、吉田くんが友達になるのを了承したあとから次々と衝撃的なことが明らかになっていく。
後半は二人の幸せな生活が描かれているんですが、どこかずっと不穏なんですよね。
そして最後には……。
気になる方は是非、結末まで読んでみてください。
な、なんなんだこの設定は一体……
主人公の吉田くんは範田さんから「友達になって欲しい」と言われ、それと同時に「お父さん」を紹介されることになる。
彼女のお父さんとは、範田さんの「巨大な右手」として存在しているのがわかる。
言葉は喋れないが、手の動きなどで大体の感情は伝わって来る。
以後は恋人になり夫婦にもなるのだが、それでも彼女の「右手」として父親はずっといる状態に。
これは、どういう存在と捉えれば良いのか。
某「妖怪アニメ」のお父さんのように「こぶしの親父」とでも言うような存在なのか。または、某「頭ではなく右腕に寄生した生物」のように、範田さんの右手に寄生して生きているのか。
謎が謎を呼ぶ設定の先で、やがて吉田くんたちの人生には大きな変化も訪れて。
なんとも想像力を刺激される作品でした。裏にあるのはどんなファンタジーで幻妖な世界なのか。本作を読むと色々と想いを馳せたくなります。
主人公の吉田君はクラスの範田さんに恋をした。目立つ子でも、悪目立ちする子でもない範田さん。唯一気になる点は――彼女の右手が大きいこと。
吉田君は範田さんと友達になることに! おもいがけない幸運と共に、吉田君は彼女の右手が握る秘密を共有することになる。
お父様!?と驚きました。吉田君と範田さんとお義父さんの生活は、不思議だけど温かで幸せそのもの。きっと、明るい未来を築いてゆくと信じて疑いませんでした。しかし、この作品のジャンル……ホラーなんです。
作中にホラーの片鱗が見え隠れしているのですが、幸せの方が色濃くて。気づいた時にはもう恐怖の中でした。ぞくりとする、約束された恐怖。
読後は範田さんお父さんのことをずっと考えていました。
面白いけど怖い! 皆様も、吉田君の運命を見届けてください。