概要
彷徨う魂たちの、最期の想いを見届ける。それが彼女の仕事だから。
黒翡翠の瞳。濡羽色の髪を持つどこか不思議な雰囲気を纏った女性、ミツキ。
世界中を旅する、そんな彼女の向かう先にはいつだって誰かの悲しい『想い』があった。
妻と娘を残し、無念の死を遂げた夫の想い。
死んだ息子との約束を果たすため、彷徨うように生きる父親の想い。
彼女はそんな彼らの想いを拾い上げ、歩いていく。
交わることのない生者と死者の想いを繋ぎ、届け、生きていく。
それが『とどけびと』という世界から与えられた、彼女の役割だから。
『始めます』
人と出会い、仲間を得て、時に戦い、傷つきながら。
旅の中で彼女はたくさんの魂と出会うだろう。
――君は今、どこにいますか
――この世界のどこかで生きていますか
時折、耳元で揺れる深紅のイヤリングに触れて。
薄れゆく遠い記憶に、想い馳せなが
世界中を旅する、そんな彼女の向かう先にはいつだって誰かの悲しい『想い』があった。
妻と娘を残し、無念の死を遂げた夫の想い。
死んだ息子との約束を果たすため、彷徨うように生きる父親の想い。
彼女はそんな彼らの想いを拾い上げ、歩いていく。
交わることのない生者と死者の想いを繋ぎ、届け、生きていく。
それが『とどけびと』という世界から与えられた、彼女の役割だから。
『始めます』
人と出会い、仲間を得て、時に戦い、傷つきながら。
旅の中で彼女はたくさんの魂と出会うだろう。
――君は今、どこにいますか
――この世界のどこかで生きていますか
時折、耳元で揺れる深紅のイヤリングに触れて。
薄れゆく遠い記憶に、想い馳せなが
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「また今度」が言えなくなった、そのあとで
人間というのは不思議で、会えるうちは「また今度」で済ませるのに、会えなくなってから言いたかったことが山ほど出てくるらしいです。困った生き物だなあ、と思います。
この物語に登場する【とどけびと】ミツキは、そんな置き去りになった想いのそばを旅していきます。土地が変われば出会う人も、悲しみの形も変わる。それぞれのお話だけでも読めるのに、少しずつ「巡り」やミツキ自身の存在が一本の糸になって見えてくるのが、連作短編として面白かったです。
そして、死者に逢えること以上に印象に残ったのは、生きている側がそのあとどう歩くのかでした。忘れることは裏切りではなく、覚えていることだけが愛でもない。たぶん人…続きを読む