概要
黄身が二つ
主計少尉が持ち込む卵はいつも黄身が二つだった。
無表情の下に隠された真意は……
無表情の下に隠された真意は……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!分け与えられ続けた「半分」の意味。
この作品は、感情を語らない。
淡々とした語りの中で描かれるのは、人物の行動や反復、そして物の扱い方である。卵の黄身、分け与えられる半分。いずれも一見すると些細で、どこか奇妙だが、それらは偶然ではなく、物語の中心を成す要素として配置されている。
とりわけ「双子」というモチーフは、幸運でも不吉でもある両義的な存在として扱われ、その意味を明示されないまま繰り返される。ここでは、何気ない会話や軽口が伏線として強調されることはない。しかし後から振り返ると、それらすべてが不可欠であり、最初から定められていた配置だったことが分かる。
ここまで精緻に組み上げられた構造の中に、軍人特有の戦友への深い想いが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!なんてこった!?お題フェス短編でとんでもない短編に出くわしてしまった
第二次世界大戦中の海兵隊。
卵かけご飯が好きな将校さんと、俺に纏わる短編です。
卵かけご飯が好きな将校さんは黄身が双子の卵をよく当てる。
それを俺に分けてくれる。
「黄身が二つなんてキミは運がいいヤツだな」
と俺は将校さんを表する。
ダジャレかぁと思いつつ、読み進めていく中で、どんだけいろいろ盛り込んでんだよ!?と。
驚きすぎて、即レビューを書かせていただきました。
オススメの逸品短編です。
お題に沿って書く試みで、こんな当たりが引けるのは、私も運がいいなと思いました。
「制限がある」というのは、書きやすくもあり、さらに、その制限を如何に超えていくか?と腐心しがいがあると思うので…続きを読む