あの夏と、今をつなぐもの。

中学生の夏に流行った、ただの「おまじない遊び」。
――その小さな出来事が、いつの間にか人生の形を変えてしまっていた、そんな物語です。

『わらいなきかえるさま』は、大学生になった主人公・敷島誠と、足の不自由な恋人・春香の穏やかな日常から始まります。
そこに重なっていくのは、忘れたはずの「あの夏」の記憶。

たった一通のメッセージ、たった一つの思い込み、たった一つの小さな選択。
それだけで、後から振り返ったときに全然違う場所に立っていることがある。
人生って、案外そういうものでできているのかもしれません。

なんだか切なくなってしまうのは、自分にも、もう戻れない分岐点が一つや二つ、あったからなのでしょうか……。

読後感まで含めて、とても面白い作品でした。是非どうぞ!

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