運命に流されない救世の乙女の物語
- ★★★ Excellent!!!
救世の乙女として恋を求められる少女が、「落としたいなら努力して」と男たちに突き返す爽快逆ハーレム。
元奴隷の少女タクアンヌは、特殊な能力のせいで長年幽閉されていた過去を持ちながらも、救い出されたあとすぐに「か弱い乙女」になるタイプのヒロインではありません。
「恋をしないと世界が滅ぶ」と告げられても、素直に信じるどころか疑問だらけ。
むしろこの設定を、ヒロイン自身が疑ってかかる構図が新鮮です。
本作は逆ハーレムものですが、今のところタクアンヌが誰かに簡単に流される気配はなく、むしろ「恋をさせたい側」が右往左往しそうな構図が見えてきます。
登場する王子たちも、ミステリアスだったり強引だったり可愛かったりと属性は揃っていますが、誰一人「何もしなくても選ばれる立場」ではないのが良いです。
設定自体は重めなのに、地の文や会話のテンポが軽く、シリアス一辺倒にならずとても読みやすい。
まだ物語は序盤ですが(現在、第12話まで読了)この主人公が恋にどう向き合うのか、
そして本当に「恋をしないと世界が滅ぶ」のか。
そして……飯テロじゃないのに、なんとなくお腹がすく不思議な読み心地をあなたにも……。