送れなかった一通のメッセージが、恋占いを呪いに変える青春怪談

中学の夏──

教室に描かれた〝笑い泣きかえるさま〟は
ただの恋占いで終わるはずだった。

けれど、送れなかった一通のメッセージと
小さな濁点のズレが

少年の世界を静かに軋ませていく⋯⋯

今を生きる大学生の〝俺〟と
あの夏に置き去りにした〝俺〟が
ひとつの因果を挟んで向かい合う物語。

青春の甘さと
取り返しのつかない選択の苦さが
じんわり胸に残る。

怖さよりも
もしもを抱きしめ直したくなるような──
静かな祈りの余韻が心地よい作品です。

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