概要
時空を超えて、神を超えて、あの丘で待つ君に会いに行く───
1万8600年間、少女の霊は孤独に生きていた。
霊少女エソラと心を通わせるのは、心を閉ざした一人の高校生。
夏は二人を、より青く深い季節へと連れていく。
しかしその陰では島を、世界を滅ぼす存在が動き出そうとしていた。
エソラとの許されない恋が今、少年に選択を突き付ける。
『───また会おう。またいつか、この町のどこかで……』
※2021年下半期メフィスト賞座談会掲載作品。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地名等とは一切関係ありません。また、この物語は法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!神に捧げられた少女と孤独な高校生が、島の記憶と向き合う物語
南の島を呑み込む嵐と
神に捧げられたひとりの少女──
神話のような祈りと
犠牲の光景から始まる物語は
やがて時を飛び越え
駄菓子屋と城跡と高校生たちが生きる
〝いま〟の島へと滑らかに繋がっていく。
目を合わせることすら怖がる少年と
子どもたちに慕われる朗らかな少女
坂の上の城跡で
二人の孤独がふと交差した瞬間から──
過去に置き去りにされた〝なにか〟の気配が
胸にもじわりと近づいてくるのを感じました。
虹
蝉時雨
さびれた駄菓子屋
月光に照らされる城跡──
鮮やかな風景のひとつひとつが
静かに心の傷と結びついていくようです。
〝生き延びること〟と
〝生き続けさせられること〟…続きを読む