絶望勇者のリトライバトル〜五秒間だけ戻れる俺は追放された〜

一年に一度、勇者が選ばれる。
……その四人の中に、なぜか俺の名前があった。

勇者に選ばれた人には、必ず能力が与えられる。

俺に与えられたのは、
「たった五秒だけ、何度でも世界をやり直せる能力」。
五秒。短すぎて、最初は冗談だと思った。

役に立たない能力だ。……少なくとも、その場にいた全員はそう思った。
王様にそう判断され、俺は勇者を追放された。

だが強くなりたい。
未来を知った上でやり直せる能力は役に立つ。
そう信じないと前には進めない。


これは、追放された勇者セデールが、
何度も繰り返し、何度もやり直しながら成り上がっていく物語だ。