灰原くんは夢中になるとやばいらしい。
- ★★★ Excellent!!!
鉛筆が描いてゆく人体のパーツ。
この物語はモデルを頼まれた「ともだち」側からの視点で描かれています。
友人の灰原くんからモデルになってくれと頼まれて、彼の部屋に招かれると、「足の裏が描きたい」とのご注文が。
言われた通りに靴下を脱ぎます。
さあ、足の裏を描いてくれと向き合えば、そうじゃないと注文が入る。
何でしょう。二人はただスケッチをする男子とされるだけのモデルなのに、読んでいると不思議な気持ちが沸き起こる。
いけないことはしていません。ただ、真面目に描いています。それも細かい描写によって。
こんな風にパーツパーツで描いていくと、自分も絵がうまくなるだろうか。いや、文章力の勉強にもなりそうで、すごく面白いです。
初めに言ったように、視点はモデルの彼となっています。
灰原くんはどんなことを考えて、彼を描いているのだろうか、そちらも興味深く、読み始めるとドキドキさせられること間違いないと思います。
お薦めいたします。