鉛筆が描いてゆく人体のパーツ。
この物語はモデルを頼まれた「ともだち」側からの視点で描かれています。
友人の灰原くんからモデルになってくれと頼まれて、彼の部屋に招かれると、「足の裏が描きたい」とのご注文が。
言われた通りに靴下を脱ぎます。
さあ、足の裏を描いてくれと向き合えば、そうじゃないと注文が入る。
何でしょう。二人はただスケッチをする男子とされるだけのモデルなのに、読んでいると不思議な気持ちが沸き起こる。
いけないことはしていません。ただ、真面目に描いています。それも細かい描写によって。
こんな風にパーツパーツで描いていくと、自分も絵がうまくなるだろうか。いや、文章力の勉強にもなりそうで、すごく面白いです。
初めに言ったように、視点はモデルの彼となっています。
灰原くんはどんなことを考えて、彼を描いているのだろうか、そちらも興味深く、読み始めるとドキドキさせられること間違いないと思います。
お薦めいたします。
身体のパーツを細部に至るまでデッサンするお話。
自分の身体を見ながらでは描けない部位なのだろう……被写体として灰原はデッサンのモデルを依頼するところから始まります。
ポージングひとつとっても、
そのやりとりを眺めていても、
とっても色気の漂う雰囲気なんです。
描くのは皮膚に覆われた筋肉、骨、筋の繊維……
図鑑をなぞりながら……
様々な陰影と熱を宿す線――洗練された心理の繊細さを描く。
その文芸的な細部を構成する文字。一つ一つがまるで文学をなぞるデッサンのように、言葉を形成し、文となり、特別な意味へと昇華していく。
そんな営みにデッサンと文学の親和性を感じます。
でもそれ以上に、
このお話はえっちだ(*´艸`*)