概要
骨も、筋肉も。身体のなかまで理解して、デッサンがはじまる。
—— 灰原のデッサンはゆがんでいる。
灰原から絵のモデルを頼まれて、身体のパーツを描かせる。
皮膚のしたのつくりを図鑑でなぞり、骨格と筋肉のならびを理解してゆく。
次第にパーツが切り離され、なかみのつくりが組み替えられる。
★真白透夜@山羊座文学さまの自主企画
「♑️1月山羊座大賞」に参加させていただきます。
https://kakuyomu.jp/user_events/822139840540667727
テーマ:【三島由紀夫に捧げる作品】
真白透夜さま、何卒よろしくお願いいたします。
★★
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!灰原くんは夢中になるとやばいらしい。
鉛筆が描いてゆく人体のパーツ。
この物語はモデルを頼まれた「ともだち」側からの視点で描かれています。
友人の灰原くんからモデルになってくれと頼まれて、彼の部屋に招かれると、「足の裏が描きたい」とのご注文が。
言われた通りに靴下を脱ぎます。
さあ、足の裏を描いてくれと向き合えば、そうじゃないと注文が入る。
何でしょう。二人はただスケッチをする男子とされるだけのモデルなのに、読んでいると不思議な気持ちが沸き起こる。
いけないことはしていません。ただ、真面目に描いています。それも細かい描写によって。
こんな風にパーツパーツで描いていくと、自分も絵がうまくなるだろうか。いや、文章力の勉…続きを読む - ★★★ Excellent!!!デッサンと文学とエロティシズム
身体のパーツを細部に至るまでデッサンするお話。
自分の身体を見ながらでは描けない部位なのだろう……被写体として灰原はデッサンのモデルを依頼するところから始まります。
ポージングひとつとっても、
そのやりとりを眺めていても、
とっても色気の漂う雰囲気なんです。
描くのは皮膚に覆われた筋肉、骨、筋の繊維……
図鑑をなぞりながら……
様々な陰影と熱を宿す線――洗練された心理の繊細さを描く。
その文芸的な細部を構成する文字。一つ一つがまるで文学をなぞるデッサンのように、言葉を形成し、文となり、特別な意味へと昇華していく。
そんな営みにデッサンと文学の親和性を感じます。
でもそれ以上に、
このお…続きを読む