陽だまりの香りに包まれて。
- ★★★ Excellent!!!
主人公の父親が処刑されるところから、この物語は始まる。父親の無実を信じる主人公は、特殊な嗅覚を武器にその真相に迫ろうとしていた。そんな主人公はパン屋の前で騎士の男性からパンを貰う。その騎士からは、陽だまりの匂いがした。そして主人公は王宮で郵便物を扱う郵便小姓を募集していることを知る。主人公は名前を変えて男装し、見事に郵便小姓になることに成功する。
手紙の仕分けには、主人公の嗅覚と観察力が存分に生かされた。そして主人公はこの手紙の配達の仕事を通して、王宮内の事情や人間関係を知っていく。そして主人公の難局には、あの陽だまりの匂いがする騎士が助けてくれた。そんな中、主人公は父に無実の罪を着せ、処刑させた人物を割り出すことに成功するのだが……。
嘘の匂いはまるでどぶや焦げのような悪臭が漂う。その種類は千差万別。主人公の鼻は、かすかな匂いも、その変化も嗅ぎ分ける。
果たして、誰が味方で誰が敵なのか?
主人公の嗅覚は、正しい犯人を探し出すことができるのか?
手紙に隠されたあるトリックとは?
単なる溺愛や恋愛だけでなく、それぞれの人間関係や謎解き要素もあって、最後まで楽しく拝読させていただきました。特に香りが物語を牽引していくという今までになかった謎解きが面白かったです。
是非、御一読ください。