概要
卵と部屋の二重密室。所詮日常の謎と侮るなかれ!
僕は児童養護施設『マグパイ』で暮らしている。
雪の降るある朝、僕はコハルという女の子に出会った。彼女も両親に捨てられて森をさまよっていたという。
彼女を招き入れた矢先、マザーのナカジマ先生がマジックを見せてくれることになった。
先生は密室内の新品の卵の中から鍵を出現させるという「卵と部屋の二重密室」を披露する。僕とコハルはこの難解な謎を解き明かすことができるのか!?
生きる居場所を失った二人が出会う奇術。不可解極まるトリックの行く末は。
雪の降るある朝、僕はコハルという女の子に出会った。彼女も両親に捨てられて森をさまよっていたという。
彼女を招き入れた矢先、マザーのナカジマ先生がマジックを見せてくれることになった。
先生は密室内の新品の卵の中から鍵を出現させるという「卵と部屋の二重密室」を披露する。僕とコハルはこの難解な謎を解き明かすことができるのか!?
生きる居場所を失った二人が出会う奇術。不可解極まるトリックの行く末は。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!密室トリックの基本形? それを綺麗に応用した答えがとても綺麗です
この世界観の雰囲気のほっこり具合。「日常の謎」な楽しさが味わえる作品です。
孤児院で暮らす主人公のホリキタくんとコハルちゃん。二人はある時に院のナカジマ先生から「マジック」を見せられる。
卵が割れたら、なぜか鍵が出てきた。
その鍵は、二人が入った部屋の扉を開けるもの。自分たちが持っているもの以外には、卵の中に入っていた「もう一つ」しかなかったはず。
一体、どうやってあらかじめ卵の中に鍵を仕込んだ?
解決まで読んで微笑ましい気持ちになります。
本格ミステリが好きな人なら「密室の謎」として一度は触れたことがあるかもしれないもの。
そんな要素をうまく使い、マジックとして…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魅力的な二つの謎と納得の解決編
主人公とコハルは『マグパイ』という山奥にある児童養護施設で暮らしている。
幼いころに出会った二人は強い絆で結ばれているようです。
主人公は両親が自殺していて、コハルは父と母から捨てられてしまったらしい。しかも彼女は目が見えない。
そんな不幸な境遇の二人ですが、この施設で幸せそうに暮らしているのは、多少なりとも救いであるように感じました。
さて、ここからがこの物語の本筋です。
マザーのナカジマ先生が二人に対し、見せたいものがあるという。
先生は底に賞味期限が書かれたシールが貼ってある卵をコハルに渡すと、二人を合議室に案内する。
そして彼女ははこの部屋の鍵が一つしかない…続きを読む