昨夜未明、指定暴力団の幹部が遺体になって発見された。
その遺体には、頭を何度も殴られた痕跡が残っており、死因は頭蓋骨骨折による脳挫傷だと判明した。
警視庁捜査一課は、犯人は被害者の組と敵対する暴力団、その構成員に候補を絞った。
しかし、おかしい。
被害者の死亡推定時間、その構成員たちは、若頭の出所祝いに参加していた。つまり、構成員全員にアリバイがあるということだ。
なら、どうして被害者は死亡した?——といったお話です。
私はこの作品を読んだとき、「なるほど」という納得感と思わず笑ってしまうような、そんな感覚に陥りました。
前半の完璧にも思えるアリバイから、こんな結末があっていいのか、と納得してしまうような後半が待ち受けています。
短くまとめられたこの文字数で、最後の流れるような結末を迎えられるなんて、思っていませんでした。暗闇坂様の巧みな技術が存分に発揮された作品、ぜひ、ぜひご一読ください!!
真相を知ると、驚くと同時に、なるほどその手があったかと感嘆する作品でした。
ある日、歌舞伎町一丁目の路地裏のゴミ箱の中から、全国指定暴力団の恐田組の幹部である阿久津典文の遺体が発見される。
その遺体は頭部を何度も殴られた跡があって、死因は頭蓋骨骨折による脳挫傷らしい。
警察は恐田組と敵対している鬼怒川会の仕業だと考えて捜査するが、鬼怒川会はその日、若頭の出所祝いに構成員全員が参加していてアリバイがあった。
捜査が難航しているとき、鬼怒川会の末端構成員である色えんぴつのヤスから話を聞こうという案が出てくる。
彼は正直者らしくて、言ってはまずいことをべらべらとしゃべってて笑っちゃいました。
真相に衝撃を受けることができるし、笑えもする、短いですが、満足度の高い作品でした。