概要
どこかの世界の、誰かの話を短く綴ります。
貴方の感じたものが物語の答え。
読んだ君は何を感じた?
一話完結。更新は気まぐれに。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!問いかけられたら、どう答えますか
寓話という形式でありながら、「幸せ」「正義」「生きる意味」といった普遍的なテーマを深く問いかける作品群。
善悪を単純に描かず、最後に読者へ判断を委ねる構成が印象的で、読み終えた後も自然と物語について考え続けたくなります。
特に優れていると個人的に感じたのは、短編とは思えない完成度です。
登場人物の価値観が大きく変化し、過程が無理なく描かれているため、一編ごとの満足感を感じられました。
羽や剣、夕日といった象徴的なモチーフの使い方も巧みで、物語に心地よい余韻を与えています。
答えを押しつけることなく、「あなたはどう思う?」と問いかける姿勢こそ最大の魅力だとおもいます。
読後に考察し…続きを読む - ★★★ Excellent!!!物語を読んでいるはずなのに、裁かれていたのは私だった
この物語は、暗いファンタジーを読むというより、一冊ずつ違う世界の裁判に立ち会っているような気持ちになりました。誰かを「悪」と決めようとしても、その人の願いや痛みを知るたびに心が揺れてしまいます。
特に印象に残ったのは、不思議な図書館という入り口です。雨の日、本当にこんな場所へ迷い込み、本棚から一冊だけ手に取ったら、私はそのまま朝まで帰れなくなる気がしました。司書はどんな顔で読者を見送っているのだろう、本を閉じた後の表情まで知っているのかな、と勝手に想像してしまいます。
答えを教えてくれる作品ではなく、読者の心に問いを預けて静かに去っていくところが、とても好きでした。読み終えたあとも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!わたしたちの「正しさ」、本当にそれ、正しい?
とある世界の片隅の図書館… 「読んだ君は何を感じた?」と問いかけるダーク・ファンタジー集です。「 天使に力を与えられながら虐げられた少年」「敵を信じて戦い続けた蛮族の王」「理不尽なシステムの中で仕事を続けた処刑人」「最悪だと言いながらも最後まで生きようとする乞食」「女王のために禁忌を犯した騎士」「ただ空腹を満たしただけの獣」「合理と正しさに徹した機械仕掛けの神」「怪物と人間のあいだで揺れる青年とアラクネ」「一瞬の開花を永遠に描き続ける画家とクロリス」などなど。それぞれが「幸福」「罪」「救い」「意味」をめぐる選択をして悲劇や余韻を残します。まるでいろんな国を旅していろんな経験を積んでいくようで…続きを読む
- ★★★ Excellent!!!善意と正しさを静かに揺さぶる、良質な寓話集
全24話を通して読みました。
一話完結の短編形式ですが、読み進めるほどに、一つのテーマ性を持って描かれている物語群であることが分かってきます。
特に二話目の「幸せの天使と不幸な少年」は、絵本のような書き出しとやさしい文体で始まりながら、最後に強い問いを残す一編でした。
読後に思わずコメントを残したのを覚えていますが、本作全体の方向性をよく表している話だと思います。
善意や正しさ、救いといったものが、必ずしも幸福につながらない。
登場人物たちは皆、自分なりの理由を持って行動し、その結果として破滅や孤独に行き着きます。
誰かを裁く物語ではなく、読む側に考えさせる余白を残す構成が一貫して…続きを読む