概要
近年、そんな〈Colosseo〉を破竹の勢いで駆け上っていた【Arcenciel】の深淵菖蒲は、とある夏の敗戦を境に所属事務所とユニットから電撃脱退をしてしまう。
そうして日本中では彼女の死亡説まで囁かれ始めた中……とある高校の教室で二人の少女が出会った。
片や深淵菖蒲の幼馴染であり、トップアイドル目前まで迫っていたはずの彼女に請われてアイドルを志す平凡な少女・小鈴蘭丸。
片や元天才フィギュアスケーターであり、両膝の大怪我を原因に停滞した人生を甘受することになった不良少女・珠薊瑠璃。
少女達はそれぞれの喪失や希望を薪に、己が全てを燃やし尽くして、ステージ上で光
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!君を誰か見つめてるよLonly Girl
第14話まで読みました。挫折からの栄光を目指すサクセスストーリーですが、まず最初に挫折と拒絶、そこからの再起を十分書いたのは、大成功だと思います。これがあるとないとでは、物語全体の厚みと説得力が、全く違います。
アイドルによるリーグ戦という、資本主義の縮図のような設定が若干世知辛いのですが(笑)、物語を盛り上げる上では、かなり良い「仕掛け」になりそうです。
主人公たち三人も、それぞれ他にはない才能の片鱗が感じられ、また組み合わせの妙も十分です。この先、当然ライバルとなるグループが出てきたり、色々な展開があるのでしょう。
よくできた物語です。先への期待感を抱かせるには、文句なしの導入部と…続きを読む - ★★★ Excellent!!!痛みと再生が交差する青春アイドル譚✨
とても惹き込まれる導入でした。
一人の少女が抱えてきた喪失と痛みが、丁寧で容赦のない筆致で描かれていて、読んでいて胸を掴まれるような感覚があります。夢に人生を賭けてきたからこそ生まれる空虚さや自己否定が、生々しく、しかし決して安っぽくならずに伝わってきました。
一方で、視点が変わることで物語の空気がやわらぎ、重さの中に確かな光が差し込む構成も印象的です。主人公を取り巻く人物たちの眼差しがとても優しく、誰かが誰かを「理解しようとする」姿勢そのものが、物語の救いになっているように感じました。
アイドルという題材も、単なる華やかさではなく、努力や競争、再起の舞台として描かれており、過去の経験が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!硝子みたいに、心が割れた夜
“才能”や“努力”ではどうにもならない瞬間がある。
その残酷さを、スポーツの怪我と家族の優しさで、真正面から描く第1話でした。
「硝子の身体」という比喩が、右→左と繰り返される断裂の現実と噛み合っていて、痛みが観念ではなく感覚として届く。さらに、支えてくれた人たちへの「申し訳なさ」が、主人公を静かに追い詰めていく流れがとても生々しいです。
そこへ差し込む“アイドルの瞳”の描写が強い。
画面越しの一瞬で心を撃ち抜かれるような表現と、観客の幸福な顔を見たときの自己否定が、破裂するように繋がっていく。読後に残るのは派手さではなく、深い余韻でした。
重い導入ですが、第1話として「ここから人生が…続きを読む