記憶の花弁は開いて閉じてを繰り返し、最後は――
- ★★★ Excellent!!!
ノスタルジックで情感豊かな、素敵なお話です!
最初の一文は過去形。年配者の主人公は昔の記憶を繋いでいきます。
お祭りの日、クラスで孤立している少女・岩城蓮子に遭遇しました。長い目で見ればほんの少し話した程度ですが、主人公にとって、彼女は忘れられない存在になりました。そして主人公は、去っていった彼女に思いを馳せます。
こちらの小説は回想シーンの移り変わりが自然で美しく、記憶の繋ぎ目が丁寧に描かれていることで最後までスラスラと読み進めることができました。
読後感をネタバレなしで語ることは難しいのですが、私にとってかけがえのない、忘れられない物語となりました。