まず、導入から一気に読者を引き込みます。
生々しい「痴漢」行為をしてきた人物が、一見ふつうの女子高生・赤嶺りの。相手は、いわゆる保健室の先生・一ノ瀬詩。
女の人を触ってしてしまう赤嶺りのに、主人公はかつての友人・奈緒を重ねてしまい、ルールを決めた上で痴漢することを許可していく。
そこから、不思議で危うい関係が少しずつ発展していきます。
この小説が良いなと思ったのは、甘い百合やエッチな小説で終わらないところです。
第1話で描かれる「女が女を好きになること」の息苦しさが、主人公の心情として深く掘られていて、罪悪感・倫理・社会の視線が生々しく伝わってきます。
読みながら「普通って何?」って、読者にも問い問いかけてくる感じがありました。
文章は一人称で、地の文に感情が滲むので、主人公の揺れが細かく伝わって緊張感があります。
倫理的にかなり危うい題材ではありますが、刺さる人にはすごく刺さる作品だと思います。
私はこのまま、読了まで一気に読みたいと思いますのでExcellent!!!です!
物語は、主人公の詩が痴漢に遭うことから始まります。犯人は女の子。……女の子!?
インパクトのある冒頭で一気に引き込まれました!
放っておけない詩は、ルールを設けてりのに触らせることを許可しました。ほんのりえっちでドキドキです。
同時に、表面から人物像の内面へ。詩自身や、りのの内側へと少しずつ深く入り込むように感じられました。
お触りの導入で一度引き込まれたら最後。
ドキドキハラハラで、切なくも優しい百合の世界へと作者さんが導いてくれます。
女性を好きになることの息苦しさを感じる心情描写から、緊張と高揚感の山場まで。物語の緩急が素晴らしく、気が付けば夢中になって読んでいました。
ここは小説サイトのはずなのに、まるで1冊の小説本を読み終えたかのような、満足感たっぷりの作品です。
百合を軸にしていますが、重厚な人間ドラマをじっくり味わいたい方にも深く刺さる作品だと思います!