からめとられる人生

まったく聖人君子ではない主人公、しかし一方でどうしようもなく共感してしまう部分があるのは私だけでしょうか?

家から逃げ出すように自立はしたものの、真綿で首を絞められるように、あるいは徐々に茹でられる蛙のように経済的な不安が募る日々。

そんな中、差し伸べられる捨てたはずの家。

これを拒否するのはなかなか難しい(後々の展開を思えば、拒否したとしても結局は戻ることになったでしょうが)

戻った家での(敢えて悪意のある言い方をしますが)小さな器を見せつけるような葛藤。

そして最後の結末。
筆者らしいドライな最期に、笑う場面ではないのですが乾いた苦笑いを浮かべてしまいました。

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