音もなく降る雪のような

芸妓の半生を描いた物語。

遊郭独特の作法や考え、価値観などをの丁寧な描写。それだけでも十分に面白いのですが、同時に遊郭の華やかながらも冬の空気のような乾いた一面が胸を打ちます。

大尽に身請けされ、寒村から売られた身としては十分なハッピーエンドだとは思いつつ、やはりどこか寂しさを感じる、そんな余韻を残す小説でした。

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