愚かで悲しく、醜くて恐ろしい人の姿に戦慄する

冒頭で、台風が来るというのに川辺でBBQをした一家が全滅したと告げられる。
この家族の行動の裏には、のっぴならない事情があった。

物語は時を遡り、家族がここに至る軌跡を辿って行く。
離散した一家が父親の招集に応じて再集結し、「楽園」のような家で奇妙な生活が始まる。後半、接近する台風と共に、隠されていた事実が明かされていく。
こうならない道は無かったのか。

重苦しいテーマであるのに、ユーモア溢れる比喩によって、グイグイと引き込まれる。
ご一読ください。

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